先生と先生の小さな戦い

これは私が中学一年生の時のお話。

社会の時間中、自習時間となり、社会科担任の先生が暇になり始めた時のこと。

担任が給食時間を書いているホワイトボードに落書きを始めた社会科担任の先生。絶妙に筆跡を似せて、絵も似せて書いていた。

ちなみに本当はその日の帰りの会で担任の先生が「…これ私書いたっけ？なんか覚えのない絵が…」と呟いたのを必死に私達生徒が「先生が書いたんですよ！書いてたじゃないですか～！😅」と丸め込めていました。

そして次の日

担任の先生の担当教科である英語の時間。ちょっと早めに終わって、担任の先生が暇になり始めた時のこと。

まさかの落書きに落書き！

そして2人して「気づかなかったら先生の勝ちね」と言い合い、どちらも知らない内に勝負が始まりました。

そして金曜日。社会の授業に矢部先生がやってきました。

全員がいつも通りを装いながらも、「矢部先生が来たぞ！」と固唾を飲みました。

矢部先生圧勝。

わかってたのかと思うぐらいに教壇を素通りし、開始3秒にて矢部先生の圧勝でした。

この後はそのまま「授業始めまーす」と何食わぬ顔で授業が始まりました。 

ちなみに担任の先生は「え！本当にバレたの！？なんで！？3秒で！？嘘！？」と悔しがっていました。

#コミックエッセイ大賞