カメラを持っているだけで人が喜ぶ
カメラを持ってるだけで人が喜ぶ。そのカメラで撮影したわけじゃないのに。そんな体験をした話。
カメラを持ち歩く2人
この1年間で、カメラを2つ購入。CANONの一眼レフと、Panasonicのミラーレス。
観光地に出かけるときは、彼女と1つずつカメラを持ちます。2人ともカメラを首にぶら下げて、歩きます。
2人ともカメラを持ってるカップルって、めっちゃ撮影うまそうじゃないですか。実際はド素人なんですけど。けど、周りの人はそんなの知らないわけで。
「写真撮ってください!」
と、スマホを渡されることが明らかに増えました。プレッシャーがすごいんですよ、これ!
女子4人組の撮影 in 観光地
さて、その中で一つ、印象に残っている撮影が。
それは、20歳前後の女子4人組に撮影を頼まれたときのこと。
彼女に撮影を任せて、自分はすぐ後ろで撮影するスマホの画面を見ていました。そのとき、何を言ったかは覚えてないけど、僕が彼女に何か耳打ちをしたんです。
すると、女子4人組が「わ、なんかすごい!」みたいな感じになって。多分、僕が手慣れたカメラマンで、何か撮影のアドバイスをしているように見えたのかな。
撮影後、スマホを返して写真を確認してもらう。「わー!めっちゃ良い!」と喜ばれてしまい、嬉しいような申し訳ないような複雑な気持ちに。実際、撮った写真は、そこらの素人が撮った何の変哲もない写真でした。
けど、その女子4人組には「手慣れたカメラマンに撮ってもらった写真」に見えていた...。
なぜ良い写真に見えた?
そういえば以前、「どっちがプロの撮った写真?」というクイズを社内イベントでやってみたんです。結果、多くの社員が素人の撮った写真を選んでしまいました。
僕たちカメラ素人には、プロの撮った写真の凄さが理解できないことがしばしば。
同じくカメラ素人である女子4人組にとっては、「手慣れたカメラマン(実際は素人だが)に撮ってもらった」というだけで、その写真は価値のあるものに思えた。
意味を与える
「便利なモノが飽和している現在、人々は便利よりも意味を求めている。意味を与えることが大事。」
最近、そのような話をよく聞きます。
カメラに関して言えば、高性能なスマホカメラのおかげで、素人でもそれなりに綺麗な写真が撮れてしまう便利な時代。
その中でも、「カメラマンに撮ってもらった写真」というのは、やはり特別な意味があるのでしょう。どれだけスマホカメラがすごくなっても、「カメラマンに撮ってもらった写真」というのは日常ではなかなか手に入らない。
「意味が大事だ、大事だ」と言われても、あまり具体的なイメージに落とし込めていなかったんですが、この出来事のおかげで何となくそれがわかった気がします。
読んでいただきありがとうございます! サポートいただければ、甘いもの食べて更にやる気だします。