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33㎥

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涸れている噴水塔とその水路夏の終わりの常設展示

2DKを臍まで満たす水量を使ったらしくお金を払う

早送りみたいに雲のかげ流れよくある描写の確かさがある

今ここがシミュレーターのなかならば計算された飛沫のひかり

郵便物未配の郵便局員の気持ちがわかる だめなんだろう

似た画像サジェストされてありふれた構図とすぐに気付いてしまう

平成は淋しい時代さみしさを埋める手だてを考えた時代

パケ死のちスマホも死んでひとりだけ生き延びてバス停に凭れた

ほろよいの少し輪郭融けてるる明日の計画大胆にるる

短歌なんてやってないで友達とたくさんあって明るく生きる


(2020年9月、まだ足は着く)

「蝉時雨」みたいな言葉を発明するまで続けるよ。