地域密着店のマーケティング【密着と隙間時間】2021/11/03
通っている小さな美容院がある。
メンズ二人のこじんまりとした美容院だ。
都内には約24,000店の美容院があり、年々増えていっているようだ。
最寄駅付近には多くの美容院がしのぎを削っている。
元々、美容院が好きでは無い。
なので進んで、気分転換に、なんていうことは考えない。
初対面で何気ないことをダラダラ話すのもストレスだし、お洒落な空間というのもなかなかいづらい。予約も次回いつくるか予約をしないといけない、なんて事になるとスケジュール調整や変更時の連絡に時間が取られて、またストレスのもとになる。
特に男性に多いのかと思うが、雰囲気やおしゃれ感よりも
・予約が取りやすくて
・すぐに行けて
・少しかっこよくしてくれる
ところが隙間ニーズとしてあるんじゃないか。
10ミニッツカットには行ったことがないけれど、少しかっこよくしてくれるの要素が無いので行かない。あと、低コストすぎてサービスが不安になる。
通っている美容院は結構売れているようで、さすがにピークタイムは予約は取りづらい。しかし、朝からびっちりというわけでもなく隙間時間に通してくれる。
基本予約なしでその日の朝に電話だ。アイドルタイムなので喜んで案内してくれるところも非常に嬉しい。
自転車で5分くらいのところなので、
「すぐにいらしてもらえれば」
「シャワー時間を短縮してもいいですか?」
などカットに時間をかけて、余分な部分は除いて提案もくれる。
かっこいいのは自己満足だが十分満たされている
顧客のことも理解しているので、会話も突っ込んだ内容だし、経営に関しての話題も尽きない。多分別のお客さんにはその方にあった話をしているのだと思う。
一周回って古き良き顧客に密着したマーケティングをしている。
惜しむらくはデジタルの活用ができていないことだ。
LINEに登録してもらい直接オファーを投げれば、ポータルサイトから再予約のマージンを顧客に還元できるし、お客さんへの適時のお知らせもできる。
人間の習慣ではアニバーサリー前にはさっぱりしたいものだし、何度も情報接触してるお店の方が親近感が湧く。
それなりに労力はかかるが、デジタルで集客の労力も削減できる。
次に来店した時にはそんな提案もしてあげよう。
古き良き顧客ケアと適切なデジタルが調和したお店はなかなか居心地がいい。
サッパリして、小春日和の中に子供たちと遊びに行ってくる。
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