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-親ガチャに失敗した君へ- 第40話『人の温かさ、涙の先に』

-前回までのあらすじ-

・住み込みで働かせてもらっているバイト先が潰れ、1人暮らし。

・仕事を探すも未成年で親がいないことが障害になりどれだけ探しても決まらない。

からの続きです。

nasso

第1話からも読んでもらえると嬉しいです。
(1話あたり1分〜2分で読めます)

第一話『生まれた家庭』
↑ここからスタートしてます!


「人の温かさ、涙の先に」

毎日仕事探しをしながら

生活をしていましたが

なかなか働く先を
見つけられない日々が続き

少しずつお金がなくなっていきました。

食べ物も
少しでも節約するために

12円のもやしと味付けとして

醤油とウスターソースを

使って食べていました。


食べ盛りでしたが

今を凌がなければいけなかったので

仕方がありません。


そんな生活をしていると

心が荒んでいき

ある考えに行き着いてしまいました。


「もう生きていたくない、

生まれてきたくなかった。」


そんな最悪の選択を選ぼうと考えた時

「ピンポーン」と呼び鈴がなりました。

ドアを開けると

私の彼女が立っていました。


「急にどうしたん?」


そういう私に彼女は


「これ、お母さんから
持っていってあげてって言われたよ」

その中身とは

少し小さめの布団と

インスタントの食材等でした。


驚いた私は

「こんなにいいの?もらっても?」


そういうと彼女が

「布団ないと寒いし
お腹も空いてるからあげるやって」

それを聞いた私は

号泣してしまい

震えた声で

「本間にありがとう
いつかこの御礼するわ。何年かかっても」

そのまま2人で号泣してしまい

その時私は人の温もりに触れ

決意新たに
絶対恩返しするまでは
生きていくという目標を持ちました。

その出来事が無ければ
私は今こうして
生きていなかったかもしれませんね笑

今では奥さんと本当のお義母さんになり
私はこの時に頂いた人の暖かさ、感謝を
一生忘れる事はないと思います。


つづく



nasso

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