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キャリアの方程式 ~なりたい自分になる方法

私が考えたキャリアの作り方の方程式を紹介させてください。

① まず、10年後くらいに到達したい「なりたい自分」を明確にします。キャリアですから、具体的に、「支店長」とか「xxx課長」とか「xxマネージャー」とかがわかりやすくていいです。その時に、「何でそのポジションにつきたいのか」も明確にできるといいです。「将来営業本部長になって革新的な流通戦略を構築するための前段階だから」とか「作りたかった新しいビジネスモデルを世にだしたいから」というようなことです。「SHOULD/WANT/CANの方程式」で説明したように、SHOULDとWANTが一致しているといいですね。

②それが決まれば、その目標のポジションに要求されるコンピテンシー(能力)と今の自分がもっているもののギャップを書きだします。リーダーシップ力とかマーケティング力等です。これが10年かけて習得しなければならない能力です。

③10年間で何回異動があるかを考えます。大体2~3回ですね。そうすると、10年後くらいになりたいポジションにつくには、この2~3回はどういうポジションにつくのが最もいいかを先輩などの例を参考にしながら、仮決めします。そして、それぞれのポジションに必要な能力を書きだします。当然10年後のポジションで必要とされる能力より少なくなります。そして、上司や先輩などにこのプランを見せて、アドバイスをもらい、より現実的なプランに仕立て上げます。

④そして、いよいよ次のポジションを時期とともに決めます。20代の時は、経験していないポジションでそれがやれるかどうかもわからなくても、「若いので経験のため」という理由で異動できますが、30歳以上は、そういう異動はなくて。「やれそうだから」ということで、異動が決まります。

⑤よって、次のつきたいポジションをゲットするには、そのポジションで、必要であろう能力で、今、自分がもっていないものを、今のうちに獲得しなければなりません。どういやってやるかといえば、それは自己啓発ですね。たとえば、それが「リーダーシップ能力」であれば、率先して、課長補佐のような職務を自主的にやるとか、人的資源管理の勉強をするとか、そういうことです。

⑥そうやって、能力を事前に高めておくと、自己啓発をしていない人に比べて、その次につきたいポジションを獲得できるチャンスは大いに増えます。そして、これを次のポジションにつく時にもやります。結局、ずっと「自己啓発」をやっていれば、なりたいポジションにつく可能性は大いに高まるということです。

⑦しかし、毎日、日々の仕事に追われ、長時間労働をやっている場合に、その上に自己啓発をするというのは大変です。しかし、やらないとキャリアはつくれません。燃え尽き症候群にもなります。私はよく「種もみを食べてはいけない」といいます。仕事を一生懸命やっても、自己啓発の時間まで犠牲にして、長時間労働をやったら、元も子もなくなります。スマートワーキングを推進して、効率的に仕事をやのは、自分のキャリアを成功させるためにも大変重要です。

⑧また、裏を返せば、自己啓発を継続的にしていない人は、将来なりたいポジションにはつけないということです。また、こういう人は、将来なりたい自分像を明確にしていないので、上図が頭の中にないとも言えるわけです。「三人の石切り職人」にたとえると、生きるためだけに働いている第一の職人にあたります。


いかかでしょうか。この計画は、矢印の角度を低くすれば、もっと時間をかけることもできるし、角度をあげて目標に速く到達することもできます。当然、前者の場合は負荷は軽しくなるし、後者の場合は重くなります。

人生のいろいろなステージがあるので、ライフイベントに合わせて角度を調整すればいいと思います。

もちろんこれで必ずなりたい自分になれるとは100%保証はないですが、これがない人に比べて、目標達成する確率が非常に高くなります。

逆にこれがないと目標を達成する確率は非常に低くなります。

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キャリアの本を書きました。約30分で読めますので、是非ご一読ください。

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