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お金と時間を手に入れたら、何をやるのか~四住期とノブレス・オブリージュ

四住期( しじゅうき アーシュラマ )とは ヒンドゥー教 独特の 概念で 、 最終目標 の 解脱 に 向かって 人生 を 4つ の住 期に 分け 、 それぞれの 段階 ごとに異なる目標と義務 を 設定したものです。

それは、解脱(げだつ)を最終目標として、「学生(がくしょう)期」「家住(かじゅう)期」「林住(りんじゅう)期」「遊行(ゆぎょう)期」の四つに、人生を分けて考えます。それぞれのステージにおける規範に即した生き方をすることで、幸せな人生を送れるとされています。

「学生期」(学びの時期)「家住期」(家庭を築き、子孫を残し、社会に貢献する時期)はわかりやすいですね。今でもそういうステージはあります。

「林住期」(老年を迎えて家族や社会から離れて森や林に入り住んで静かに、人間とは何か、人生とは何かを考える時期)を経て「遊行期」(一切のしがらみから離れられる一番自由な時期で、一度きりの人生をしがらみや執着から離れて好きなことをやって死や解脱に備える、教えを広めるために旅に出る時期)に入ります。

現代でもリタイヤしたビジネスマンは、まさに「林住期」と「「遊行期」を迎えることになるのですね。

労働をしないという意味では、昔の貴族は、自分の領土で小作人に食物を作らせ自分たちは労働しないという生き方でした。労働しないで何をやっていたのだろうと思います。毎晩の舞踏会とかだと飽きるのではないかと。

中世の貴族は、一般的にノブレス・オブリージュ( noblesse oblige)という精神を持っていました。ノブレス・オブリージュは、フランス語で「貴族の義務」という意味で、貴族階級が特権を享受する一方で、社会的責任と義務を果たすべきであるという信念や規範です。

中世ヨーロッパの社会構造では、貴族階級が特権を持ち、土地や資源を支配し、支配的な役割を果たしていました。この特権を持つ者として、彼らには社会的な責任が課せられ、それを果たすべきとされました。ノブレス・オブリージュの下で、貴族は自身の領地で法と秩序を維持し、農民や他の下位階級の人々に保護と支援を提供する役割を担うべきであると考えられました。

彼らは、上記の精神で軍事や政治などに関与し、また、あらゆる芸術のパトロンとして文化的な社会貢献もしていましたね。

この「四住期」と「ノブレス・オブリージュ」は、まったく違うものですが、「労働」に重点をおかないという点では共通するものがあるかなと私は思いますし、生き方に社会的な期待が関与しているように感じます。

私もそのように感じながらリタイヤ後、生きていきたいと思います。


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