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イスラエルとハマスの軍事衝突~イランと米国も直接関与開始

【2024年4月15日】
日経新聞によると「イランが在シリアのイラン大使館周辺に空爆を受けた報復だとして、イスラエルをミサイルやドローン(無人機)で攻撃した。
今回の攻撃は99%が迎撃され、死者はなかったと伝えられた。イランは2週間近く報復を警告したうえ、到達に時間のかかるドローンを多用し、迎撃の猶予を与えた。最高指導者ハメネイ師は「罰せられなければならない」と明言しており、イスラエルに目に見える形で報復せざるを得なかった。一方で人的被害を抑える計画を練った形跡がある。」との事です。

さすがに全面戦争に入るわけではなさそうですが、こういう事が続いていくと戦争の終結にはどんどん離れて行ってしまいますね。

【2024年4月4日】
4日にイスラエルがシリアのイラン大使館への空爆で中東情勢が緊迫化し、原油価格が高騰、米国のインフレが再燃するとの思惑から。ダウ平均株価が下落、それにより日本の株価も暴落しました。

これはさすがにやりすぎだろうとイスラエル国内や米国内で反感をかっています。

【2024年1月11日】
米英軍がイエメンの親イラン武装組織フーシの関連施設を攻撃しました。

【2024年1月5日】
今日の日経新聞によると、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が中東域内で飛び火しているそうです。

2023年12月25日に、イランはイスラエルがシリアをミサイル攻撃し、ラジ・ムサビイラン革命防衛隊上級軍事顧問が殺害されたと発表し、報復を表明しています。
1月2日に、レバノンで、イスラエル軍のドローンによる空爆があり、ハマス幹部含む7人が死亡した。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、報復を示唆しました。
1月3日に、米軍によってイラクで殺害されたイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の追悼行事を標的にしたとみられる大規模な爆発テロが、イランでありました。犯行声明はでていませんが、イラン側は、「シオニスト体制(イスラエル)と米国のエージェント」の仕業だと言っています。
1月4日は、イラクのバグダッドで親イラン武装組織の司令部にドローン攻撃があり、戦闘員4人が死亡。米当局者は米軍による攻撃だと認めました。
また、海上輸送の要衝、紅海ではイエメンの親イラン武装組織フーシによる商船への攻撃が続いています。これは、イランが支援するハマスのために、イスラエルと関係のある船を標的にしているそうです。これにより、船舶は紅海を通れなくなり、グローバルなサプライチェーンに影響が出ています。

これって、結構ヤバいですよね。イスラエルとハマスの対立にイランと米国が深く関わりだしています。

【2023年10月10日】
また、イスラエルとパレスチナがきな臭くなってきました。イスラム組織ハマスによる2023年10月7日の大規模な攻撃への報復作戦を進めるイスラエルが9日、30万人の予備役を動員し「ガザ地区を完全に包囲する」と戦争体制に入ったと明らかにしました。死者は、今のところ、双方合わせて1500人を超えたそうです。

イェルサレムを中心とするパレスチナ地域には、ユダヤ人とアラブ人が共存していました。それが、第一次世界大戦中の1917年の「バルフォア宣言」により、オスマン帝国の領土だったパレスチナにおけるユダヤ人居住地の建設を英国がユダヤ資本目当てに支持を表明したのが、この混乱の遠因だとされています。

第二次世界大戦後、1947年の国連のパレスチナ分割決議により、パレスチナの地を、ユダヤ人とアラブ人の2国に分けたうえでエルサレムを国際管理下に置くと決まりましたが、各地で迫害されていたユダヤ人がどんどん入植してきて決議された地域以上に占領したりして、今は、お互いに領土を主張してずっと憎しみ合いながら、対立しています。米国、英国など列強も政治的に深く絡んでいて、この問題を複雑にしています。

暫定的休戦時期もありましたが、テロなどは頻発し、ずっと緊張関係にあり、実質ずっと戦争が続いているといっても過言ではないのではないでしょうか。

私が、クエートに5年間いた時、たくさんのパレスチナ人が故郷を追われていました。私の部下もパレスチナ人でしたね。1983~1987年でしたから、今から40年前です。東欧で軍事訓練受けていた者もいました。イスラエルを激しく憎んでいました。

1993~5年頃はイスラエル担当になり出張もしましたが、前日にテルアビブでテロが起こり、非常に緊張感があったのも覚えています。1991年の湾岸戦争の時に、イラクからスカッドミサイルが飛んできたなどの話しも聞きました。

3年前くらいは、ちょっとイスラエルと他のアラブ諸国との緊張がとれてきて少し平和が訪れているとおもいましたが、これでまた、混乱の開始だと思います。

この問題は、第二次大戦後ですから、80年前からずっともめ続け、戦争状態にあり、いまだ解決には至っておらず、その可能性も高くないということです。ちなみに太平洋戦争はおよそ4年間ですので、この80年間というのはいかに長いかわかりますね。

これは、何を意味するかというと、この地域の人たちは、生まれてからずっと戦争状態の中で命の危険をさらしながら皆生きているということです。

こういう境遇の人たちの人生観は、そうでない状況の人とどのような差があるのでしょう。少なくとも前者のほうが生きるということを真剣に考えているのではと思います。



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