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好きなサイバーパンクの世界観をclusterで具現化したら、オンラインで人との繋がりが超増えた+クリスマスパーティのお知らせ

最近eスポーツの記事を書いてないのではと振り返ってみたら、もう3か月も書いていませんでした。そして今回もeスポーツではなくバーチャルSNSのclusterがテーマです。

というより、僕は来年以降ますますeスポーツ×バーチャルSNS(バーチャル空間)が進展していくと考えているので、「謎部えむっていまeスポーツと全然関係ないことやってるな」と思っている人は捉え方を変えたほうが幸せになれるかもしれません。

※オフラインで大会を開催できない/観戦できないことの代替としてバーチャルSNS(バーチャル空間)がもっと台頭するみたいな類の話ではないです。

それはさておき、何を書くかというと、僕がclusterで運営しているバーチャル雑談バー「幸甚亭」のこと。ほとんど日記/日誌のようなものですが、僕が感じていることを皆さんと共有したいなと思ってキーボードを叩いているところです。

※トップの画像は「幸甚亭クリスマス 2020」のお知らせ用です。この記事の最後で宣伝していますので、予定があると言いたい人はご参加のほどよろしくお願いします。

幸甚亭がオープン4か月、めでたい

幸甚亭をオープンして、早いもので4か月が経とうとしています。週2で各3時間の営業ですが、これまでとても多くの方に来店してもらえました。

10月31日には人生初のハロウィンイベントを開催するなど、仕事がリモートになって1日1週間1か月をほとんど自宅で過ごしていることを考えると、人との出会いやコミュニケーションは信じがたいほど盛んになっています(まあリモートワークであろうがなかろうが出不精な僕には同じことでしたが)。

もともと僕はTwitterでもあんまりリプライしませんし、自分からは積極的に交流もしていません。話しかけられれば応じる程度で、Twitterから交友関係が広がることは多くありませんでした(絡むのを遠慮しちゃう)。ただ、noteもやっていたことで声をかけられること自体はそれなりにあって、なんとなく知り合いが増えていきました。

ところが、幸甚亭を運営し始めたら、文字どおり桁違いでいろんな人との繋がりができていきました。それもゲームやeスポーツとはまったく関係がないところで(これが僕にはとても新鮮でした。Twitterとnoteを介するとこの2大テーマと不可分なので)。

4か月もやっていると顔見知りや常連の人も増えてきて、おそらく2回以上来店してくれた人は4、50人くらいいるのではないでしょうか。週に1回は来てくれる常連の人も10~20人くらいいるような気がします(いずれも数えていないので正確には分かりません)。初見の人も毎回数人は来てくれて、そこから通ってもらえるようになるととても嬉しいですね。

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たまにUFOや巨大怪獣も遊びに来ます。

一番胸が踊るのは、店内で「そういえばあの話どうなったの?」といったように以前の話題を持ち出されるとき。幸甚亭という場が継続していて、そこに同じ面々が何度も集っているからこそ生まれる会話だからです。この感覚って伝わるでしょうか。

内装を褒められて喜ぶ図

幸甚亭は僕が好きなサイバーパンクの世界観を自分なりに表現したバーです(未来で水没した大阪の地下314階にあるという設定)。ネオンサインや企業広告、人体改造や遺伝子改変の要素が散りばめられている風景をイメージしてもらえばそのとおりです。

Netflixで視聴できる『オルタード・カーボン』を紹介しておきます。名作。あと12月10日発売の『サイバーパンク2077』は人類の必修科目です。

そもそも僕が「自分はサイバーパンクを好きなんだ」と自覚したのはほとんど今年に入ってからで、『VA-11 Hall-A』や『Cloudpunk』をプレイしたからでした。それまではこういう雰囲気が好きではあったものの、サイバーパンクが好きという感覚ではなかったんですね。

そして以前書いたような思想とサイバーパンクがくっついた結果、幸甚亭という雑談バーができあがったわけです。

内装を褒められることがけっこうあって、僕はいつも純粋に喜んでいます。サイバーパンクのイメージが伝わるか否かは置いておいても、自分の頭の中にしかなかったバーをうまく具現化できたことを褒められて嬉しくないわけがありましょうか。

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突如モノリスも出現する。

面白いのは、内装を褒めてくれる人はいても店内に貼ってある広告ポスターにはあんまり言及されないことです。下記のポスターはすべて自作です。

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僕はサイバーパンクなゲームに登場するこういう妖しいポスターや看板が大好きなので見かけると反応してしまいます。ですが、それに反応されないということは……おそらく、広告であるがゆえに目に入っても意識はされていないのかな、と受け止めています。

もちろん、単に面白くなくて無反応なのだとも解釈できますが、内装を褒めてくれるのにポスターに言及されないのは不思議です。なので、僕たちが普段やっているように、広告があると見えているはずなのに目が滑ってしまう現象がバーチャルSNSでも起きているのかも、と考えたわけです。マーケターや広告担当者には厳しい現実です。

僕は反応してほしいと思っているのではまったくなく、むしろ気づかれないことを楽しんでいます(幸甚亭に新しい要素を入れても自分から言い出しませんし)。何でもそうですが、作り手は受け手が気にしないような細部にこだわります。受け手に意識されない作り手のこだわりが作品のリアリティを生み出すとも言われますが、幸甚亭もけっこう細かいところに意匠を施しています。

が、それは見つけた人、気づいた人が楽しんでくれればいい話。頑張ったから反応してほしい、気づいてほしい、なんて思うのは作り手として三流ですよ。

バーチャルSNSでも引きこもっている

ところで、幸甚亭は12月5日時点で2600人以上の訪問者を数えており(ユニークユーザーではなくワールドへの出入り)、先述のように顔見知りも増えてきました。皆さんはいろんなワールドを巡りながら、さまざまな遊び方を発明しながら、clusterを楽しまれているようです。

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人はなぜ嬉々として料理に何かを注入しようとするのか。

そこでふと気づいたんですが、僕はclusterにインしているときはほぼ幸甚亭にしかいません。つまり、店に引きこもっているんです。どうりでcluster界隈の話題に疎いわけだ……(このまま地縛霊になろう)。それでも店に来てくれる人が大勢いるので、本当に感謝しきりです。

ときどきワールド巡りをしたりフレンドのワールドにもお邪魔したりしているものの、わりと幸甚亭だけで充足感があるので外に出歩かないんですよね。

その充足感というのは「話がめっちゃ盛り上がった」「無二の体験ができた」という楽しさよりも、初見も常連も含めていろんな人がここに来てくれている安心感に近いかもしれません。この感覚を説明するのはなかなか難しい。来てくれるということは何か求めているものがあって、店に来るとそれが満たされるということで、いまのところはその何かを提供できているのかな、と(1度きりの人もいますが、一期一会を大切に)。

最近clusterにはユーザー主催イベントで迷惑ユーザーを追放できる機能が実装されましたが、おおむねは平和な空気が保たれていると思います。ただ、それでも引きこもりの僕の耳に入ってくるくらいには事件が起きているようです(悲しい……幸甚亭の治安は守る)。いまのユーザーの皆さんはほとんどが良識の持ち主だと思うものの、今後はどうなっていくのでしょうか。

※eスポーツ界隈のユーザーはいつでも誰かが何かに怒ったりイライラしたりしている(という印象があまりにも強い)ので、そういう空気がしんどいと感じるところはあります。チーターやコンバーターに対してもそうですし、ゲームのマッチングの悪さやアップデートの至らなさ、誰かを貶めるくだらないゴシップ、大会チャット欄のひどさなどなど……。

イベント第2弾! クリスマスの幸甚亭に巷で噂のDJが!

閑話休題して、最後に幸甚亭からのお知らせです。

幸甚亭ではハロウィンに続き、12月25日(金)の21時から25時まで「幸甚亭クリスマス 2020 ~"12/25に予定がある"と言いたいすべての人へ~」というささやかなパーティを開催します。

副題のとおり、クリスマスに予定があると言いたい人のためのイベントになっております。「予定がある」って、満たされますよね。クリスマスに予定がない人、予定を作りましょう。

パーティと言いながらも通常営業の延長であり、特別な企画や催しをやるわけではありません。が、今回はなんと巷で噂のDJ Dolphiiiinがライブをしてくれることになりました! すでに営業中に楽曲リクエストに応じており、素敵なセットリストが誕生することでしょう。僕は君が代、コンギョ、カチューシャなどをリクエストしておきました。

奇しくも、たまたま、運悪く、何年かぶりに、本当に都合がつかず、聖夜に予定がない皆さん、ぜひ「幸甚亭クリスマス 2020」にお越しください。いろいろの条件がつきはしますが、いちおう500名までは入場可能です。

※真面目に補足しておくと、DolphiiiinさんはDJではなくclusterの古参ユーザーで、幸甚亭の常連です。ワールドやアイテムなどの制作に関する技術的知見はユーザー内では確実に五指に入るであろうレベルで、いつも助けてもらっています。今回は無茶振りしたらDJを受けてくれました。なお、iの数は3個か4個です。

ということで、書きたいことを書き殴ってきました。バーチャルSNSやclusterの魅力、面白さが少しでも伝わったなら幸いです。とにかく一生ふざけていられるのが楽しい。

本当は幸甚亭の設定をもっと練ってなりきりを強めた日誌か、幸甚亭を舞台にした小説なんかを書きたいと思っているんですが、それはまだ先の話になりそうです。書きたい人がいたら協力するので教えてください。

幸甚亭は毎週水曜日と金曜日の21時から24時まで営業していますので、バーチャルSNSに興味がある、clusterで遊んでみたい、という人がいればいらっしゃいませ。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます! もしよかったらスキやフォローをよろしくお願いします。