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🎹実家のピアノの調律をする 12/22

この日は、実家のピアノの調律をしてもらうべく、二年ぶりくらいに調律師を呼んでいたので昼から実家に行く。

約束は午後1時30分。

昔、兄や私が習っていたピアノであるが、十数年前、一時期大人の手習いで父もピアノ教室に行っていたらしい。
ただ、習い始めの時だけ「初心者なのに上手いですね」と言われるのが好きで、二、三年ですぐ辞めてしまったとは母の言。

ただその期間はまともにピアノの調律を呼んでいたらしいので、私が実家に帰ってからは毎年私が呼んでいた。

ただ、ここ二年ほどコロナ禍になって以降、去年は調律を呼ぶどころではなく、今年は父がこの部屋で転がっていたのでやはり呼ぶどころではなかった。

調律師は時間通り来たのだが、うちの母は「今現に調律師が来ている」ことを忘れるらしく、突如
「あんた、お父さんのズボン捨てたとね〜!
私のズボンのつぎを当てるのに使いたいんよ、もう無いと〜!?」
と大声で言いながら入ってこようとしたり(ズボンはまだ全部捨てられてないので段ボール二箱以上ある)、ピアノの蓋を開けて避けた部品が置いてあるところに無造作に踏み入ろうとしたりするのには困った。

調律の音、めっちゃ鳴ってるんだから気付け。

ピアノの調律は午後四時には終わったが、私はその立ち会いの間、分割協議書の下書きを書いたり相続登記の方法を調べたりしていた。

が。

調律が終わったら、またしても十分ごとに母が来て、人の手元が気になるらしく、いちいち「それはなんね」と聞くのでちっとも進まない。

挙句の果てには
「お父さんのお金はどこに消えたっちゃろうか。
私も何百万も貸しとったし、いっぱいあったはずなのに。
借用書まで書かせたとよ。」
と私に言う。

借用書なら、本人が溜め込んだ書類の間から複数出て来ましたけど何か。

というか、貸し手ならまだしも、借り手が保管する借用書とか聞いたことないぞ。

ついでに言うと、父の金は葬式費用ほども残ってなかった。

金なら、全部本人が使って消えましたけど何か?


まあとにかく、この日はゴミの日だったので、先日まとめたゴミ袋三つをバンと捨てて、ミッション完了である。

爽やか。

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