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はじめてのライブ その2

チケットに書かれている席の番号を見たのはいいけれども、
初めてのライブなので、席がどこなのか予想もつかない。
「アリーナ席」だったけど、「アリーナ席」がどこなのかも知らなかった。
会場入ってすぐ、床の上に椅子が置かれてるところに辿り着いた。
私:「え?アリーナ席って…床に椅子が置かれてるところがアリーナ席なんだ。」
とアリーナ席の意味を初めて知る。

列番を見て、中学3年生の私は必死に席を探す。
どうしても分からないので、優しいスタッフに案内してもらう。
席はどこかというと…
アリーナ席はアリーナ席でも、
後ろから数えたほうが早いんじゃないかなって思ってしまう
そこそこ後ろの席だった。

150cmも無かった私と
私よりも小さかった友達。

私:「見えるかな?心配・・・。」

開演まであともう少し。
友達と指文字でおしゃべりしながら待つ。

そして…いよいよ開演時間に!
だけど、ゆずの2人がまだ出てこない…
周りがザワザワしだして、皆一斉と立つ。
友達:「まだ、ゆず出てきていないのに何が始まるの???」
と戸惑う私たち。

ゆずライブの定番
「ラジオ体操」が始まる。

私:「ライブって始まる前にラジオ体操をするのが普通なの???」
と当時の私は本気で思ってた。10年ぐらいずっと思ってた。

いよいよ開演。

ステージの奥から、ゆずの2人が出てきた。周りは歓喜の声。
しかし150cmもない私と友達は
普通に立ってるだけだと見えなくて、爪立ちしてギリギリ見えるか見えないかぐらいだった。
当時、スクリーンでゆずの2人の顔を映すことなんてなかったから
(なかったよね!?)
はじめての「ゆず」は小豆のようなサイズだった。

曲も知らないし、ライブの楽しみ方を知らなかった私たちは
途中で諦めて座って聞いていたのです。
(当時の私に言ってやりたい。「双眼鏡持っていけ。そして立て!」)

このライブで鮮明に覚えているのは、ただ一つ…
ゆずライブ定番の「夏色」

急に楽しそうな曲になって、皆騒ぎ出す。
私:「楽しそうだし、私たちも立ってみようか!」
と、周りのテンションや手拍手を真似してみる。
結果、とても楽しかった。

「ゆずってこんなに楽しい曲ってあるんだな」って
楽しくなったところで終演。

当時の私は正直…
「ゆず、小豆サイズだったし…もう行くことないだろうなーー!!」
と思ってました。

帰り、入口付近で待っている、おかんの所に向かったら
おかん:「ゆずグッズ買ったよー!コップとキーホルダー!」
と、ライブ中にグッズを買っておいてくれたようだ。

未だにコップは実家にある。
おかんが愛用してる。
実家に帰ったら記念に写真撮ろうかな。

ーーー
数年後の私が「トビラツアー」のセットリストを見て
発狂し、後悔する事になると、この時は1ミリも思わなかったのである…。
ーーー

トビラツアー/セットリスト

  1. 幸せの扉

  2. 少年

  3. かまぼこ

  4. 日だまりにて

  5. 仮面ライター

  6. ダーリン

  7. ガソリンスタンド

  8. 気になる木

  9. シャララン

  10. サヨナラバス

  11. 新しい朝

  12. 何処

  13. ねぇ

  14. 真夏の太陽

  15. 始まりの場所

  16. センチメンタル

  17. 心のままに

  18. 飛べない鳥

  19. 嗚呼、青春の日々

  20. いつか

  21. 夏色

  22. 午前九時の独り言

ーーー
トビラツアーの次に生ゆずを見るのは…
ワンダフルワールドツアー(2008年)
7年間も開いてて、その間にゆずの輪も辞めてました。
次はゆず熱が再熱してしまった「ワンダフルワールドツアー」の思い出を
書こうと思う。




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