vol.11◇◆梨茄子より 秋です◆◇
梨茄子が不定期で発行しているメルマガのアーカイブです。
お送りしたものをほぼそのまま載せています。
2020年9月30日13時発行
* * * * * * * * *
こんにちは。梨茄子の立蔵です。
今時分の茄子はもう秋茄子でもなくなってただのハウス栽培なのかしら。なんだかおとなしい雰囲気の売り場の茄子を眺める今日この頃です。
◇◆今年初めて関東を出た◆◇
3週間くらい前に、今年はじめて、首都圏の外に出ました。よりによっていらっしゃいませタイフーンなタイミングで。乗るはずだった飛行機は伊丹空港からの乗継便だけ欠航になり、とはいえそんな中途半端なとこまで飛ばされてもと思ってぜんぶ陸路にきりかえ、飛行機で1時間+40分の道のりを、2時間と2時間半かけて行きました。道中、ずっと晴れでした。
行先は兵庫県の豊岡市です。兵庫県の日本海側の、もうちょっと行くと鳥取県ていうとこにあるちいさなまちで、2週間くらい、電話を取る・掲示物をラミネートする・お客様にチラシを渡す・劇場ロビーを消毒する、等々の労働をしていました。ここでの労働に関しては、またいつか…
こんなかんじで労働に明け暮れていたので旅ぽい気分はほぼ無いままに過ごしていたのですが、帰京の直前に、来てよかったというか、いつもと違う感というか、旅だ!という景色に会いました。
出張最終日、私と同僚たちでいつになく混雑したためか5分遅れで搭乗を開始した伊丹行きの飛行機へ、空港の建物からてこてこ歩いてゆくときです。
後ろから誰かの「空、きれいだねぇ」という声が聞こえて、ほ?と思って見上げると、ほんとうにきれいな空がありました。もこもこの雲が、細やかなグラデーションの赤紫と灰色に染めわけられて、合間からは青紫の空がのぞいて、そういう夕焼けが、建物にも山並みにも断たれずに、見渡す限りすべての方向にもずっと続いていました。この空港には何度か来ていたのですが、だいたい夕暮れを通り越して真っ暗だったり、リムジンバスを逃すまいとダッシュしていたりしたので、まじまじと空を見上げたのはあのときがはじめてたったかもしれません。 ここ山のてっぺんだったわ、とそのときやっと気づきました。
ほぼほぼ事務労働の2週間だったとはいえ、地元のカフェにも行ったし、地元の人とおしゃべりしたし、それなりに体験していたはずの非日常の中で、私が旅と思ったのはこのだだっぴろい夕焼け空でした。この空と、2週間の間に通過したほかの非日常と、何がどう違ったのだろう。私はなにがあったら旅と思うのか、旅先でなにをみたくて、なにをみたくないのか、と、どうしようもなく広い空を漂いながら、ぼんやり考えていました。
ちなみにこの山のてっぺんにある空港は、目指せ東京直行便!をスローガンに利用者増加に力を入れているコウノトリ但馬空港です。もし、但馬空港にアドバイスをする機会があったら、まずは現実を直視してお天気以外の理由で欠航にされないことを目指しましょうとお伝えしたい。あと、あの見晴らしが悪くなるから空港の建物はぜったいに大きくしちゃダメ、とも思うけど、聞き入れてもらえるかなぁ。
追伸:但馬空港は、利用者増やしたい思いがあふれて運賃助成までしています。お仕事で兵庫県の日本海側にいらっしゃる際はぜひ。
◇◆ちかぢかの梨茄子◆◇
≪立蔵葉子 出国審査します≫
Creative Railway「みらいみなと」
10月2,3,4日のどこかの時間、みなとみらい駅にある旅行代理店「みらいみなと」にて、職員をしています。
メルマガ全文が前振りみたいになっちゃってますが、実際そうですが、旅が気になっていたのは本当です。
《山羊昇 放送》
【山羊昇の野放しラジオ】
お世話になりました京都のSpace bubu 管理人、山羊昇さんのラジオに、梨茄子が登場しました!たちくらが山羊さんに怒られた話が聞けます。あと山羊さんの体験した怖い話(衝撃映像系)とか。あ、あと9日で次号配信ですね楽しみ。
≪カゲヤマ気象台・日和下駄 声を集めています≫
ウォーターフォールを追いかけて
劇場での上演がなくても常にいろいろやってる円盤に乗る派さん、 いつの間にやらサイトがかわいくなって、自ら観劇ガイドを作成してました。 今は声を集めているようです。録音。
* * * * * * * * *
梨茄子では、不定期でこのようなご案内をお送りしています。送付不要の方はこのアドレス宛に空メールを送ってください。
ではでは、みなさまの秋が健やかで楽しい時間でありますよう。
こちら、メルマガ登録フォームです。
ご質問・ご要望などありましたら、梨茄子までご連絡いただければと思います。
noteのアカウントお持ちでしたらこちらご参照ください。
お持ちでなかったら、メルマガ登録フォームの中にメールアドレスが見えているはずですのでそちらから...
アーカイブは随時追加します。どうぞお楽しみに。
サポートしていただいたお金は、なにかしらの文章や短歌を制作していくための研究費、パフォーマンス作品の制作費・研究費にします。