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「ありのまま」でいい。

「ありのままでいい」と言われたら、どう感じるでしょうか。
私は「何、言ってんだコイツ」と思っていました。

「今のままで良いと思ってないから、相談してるんだ」。
「うすうす、自分に悪いとこがある思っているから確認してるんだ」。

しかし、私の勘違いでした。反省です。
「ありのまま」は決して「今のまま」ではありません。

ありのままは「持ち前」ということのようです。
今、いろんなことでバランスを欠いている自分のことではなかったです。
本来、活かすべき「持ち前」のことでした。

産業能率大学の創立者である上野陽一氏(1883~1957)は「能率」についてこう云ってます。

能率とは十のものを十のものに働かすことである。言い換えれば、「ありのまま」あるいは「かけねなし」ということである。

産業能率大学創立者 上野陽一(1883~1957)

そして能率とは「持ち前が発揮されている度合い」だそうです。

持前
① 生まれつきのもの。生まれもった性質。固有のもの。本来のもの。本性。天性。
② 全体の中で各自が所有している部分。担当する部分。持ち分。

精選版 日本国語大辞典

ありのまま = 持ち前 と云えます。
私の中で「ありのままでいい」が違った意味合いをもちはじめました。

たぶん、「ありのままでいい」は、こういう気持ちなのではないでしょうか。


私には、あなたの素晴らしいところがみえます。優しさがみえます。
あなたには素晴らしさや優しさの「持ち前」があります。
それを犠牲にして、世間に強くあろうとすることが、私はただただ寂しい。

もちろん、あなたにも悪い面、弱い面はあります。
いろんなあなたがいます。その素晴らしさや優しさが建前だとしてもかまいません。関係性を大事にしているあなただから、本音と建前があるのだと思います。

私の本音なんて、欲にまみれ、我にまみれ、人様にみせられるような代物ではありません。本当の本音なんて、そんなものではないでしょうか。

それ自体には良いも悪いもありません。それを使って傷つけるから悪いとなるのです。あなたも誰かを傷つけることは本意ではないでしょう。だから良いほうに使ってください。

ネガティブもポジティブもとりはらい、悩みや苦労もとりはらい、幸せも不幸もとりはらった、ありのままのあなたは「素晴らしい」としか言えません。
なぜなら、私が好きなあなたですから……。
私の好きなあなたに、私のエゴは「素晴らしい」と喝采します。

深呼吸してみてください。
あなたの持ち前はなんですか。あなたの希望はなんですか。

悩みや苦労、幸せや不幸の色眼鏡は横において、あなたの「持ち前」に向き合ってみてください。
あなたの「持ち前」はあなたが思っている以上に素晴らしいものです。
可能性に満ちています。
それを存分に活かして欲しいと、私は願います。


それを要約して「ありのままでいいよ」。
違いますかね……。

それなら、「ありのままでもいい」かもしれないと思いました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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