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「空と空」は、私が大学生のころに構想を練り、一度仕上げたものをすべて崩し、新しく構想を作…
優介が流々と出会ってから、もう何度月は廻ったであろう。 新月から、新月へ。眠気眼の月…
流々に絵を見てもらってから、二週間が過ぎた。 あれからもたびたび、優介は絵を描いて流…
流々についての話しを聞いてから、数日が過ぎた。あの幻想のような朝のひとときは、その次の…
あくる日の夜、何とはなしに部屋の外に出ると、平生よりも薄暗さを感じる。星々のきらめきは…
春に向かって少しずつ季節の変化を迎える空気は、どことなく曖昧な、それでいて不安定さを周…
優介がこのアパートに一人暮らしを始めたのは、母からの紹介だった。もともと、大学に通う以前から常々「一人暮らしをしたい」という希望を話していたが、実家から十分に通える位置にある、お金の心配、ということもあってか、なかなか母が首を縦に振ってくれなかった。いらぬ心配をかけてまで踏みこむこともできず、またその熱意も示せないまま冬休みに入った。しかし、年が明けてから、突然「一人暮らし」の許可が下りた。 「その代り、このアパートね」 と紹介されたのは、母の幼馴染が大家をしていると
白い花、青い画布。 遠い、どこか遠い場所で描かれているこの絵は、まるで映画のように自…