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ポカ次郎物語 

人物紹介
ポカ次郎:大手メーカに勤めるアラサー会社員。大学時代はパーティーサークル活動に勤しみ、女の子達を毒牙にかけてきた。現在は独身。現職が合わず転職を考えている。

週末金曜日に仕事を終わらせた後、居酒屋で一人で酒を飲み、2駅先の母校に五年ぶりに訪れた。

俺の名はポカ次郎。 ほろ酔いの中、春の夜風が頬にあたって心地よい。 桜もきれいに咲いている季節で、独りで酒を飲んだ後、気が向いて母校を散策してる。 在学中はヤリサーに入って毎日の様にパーティーだったな。大学に入るまでは殆ど女性経験もなかったが、一度流れを知ってるしまえば簡単なものだ。

他校からウチのサークルに入ってる女子大生も多かったし、特に女子大の女の子はAAの勝率くらいあった。経験人数も入学時は2NLzだったのにあっという間に100NLzだ。慶〇ボーイってモテるだなって実感した。うちのサークルに入るような女の子は半分そういうが目的で来てる子も多かったと思う。いまは逆にパーティーして酒飲んで女の子と遊んで、みたいなことに興味がなくってしまった。まあ、散々やったからもう飽きたってのが理由かな。

だが、悪い習慣ていうものは完全には断ち切れないのか今でもついつい酒は飲んでしまう。なぜがツイッターでも過去の自分が滲み出てしまうのかパリピ扱いされてる。

最近の若者言葉だと「ヤリラフィー」とか言うのか?まだそんな年齢でもないが、少しだけ年を取った気分だ。
構内を散歩していると桜がライトアップされて綺麗にさいている。この桜もあと数日したら散ってしまい、今の美しさは失われる。その儚さがいま現在の美しさを助長させているのか?

風が強く吹いた。寒気が酔いを少しだけ覚ました。 「まあ、いいか」 そんな気分になり、踵をJR三田駅へ返した。

*この物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは関係ありません

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