【ショートストーリー】『山下って人の事/熱子先輩の話』
あっ、しまった!気付くのが遅すぎた。
どうしよう!まずい事にならなければいいんだけど…
この日、私は職場の頼れる上司、熱子先輩と一緒に会社に向かう為、少し混み合う女性専用車両に乗っていた。
昨夜、私は熱子先輩と自分のアパートの近くの店で遅くまで飲んでいた。
少し遅くなった為、熱子先輩は私の部屋に泊まり、二人揃って出社する事になった。
以前、私は痴漢に身体を触られた事があったので、それ以来、通勤は女性専用車両に乗る事にしていた。
最近、私が乗るその車両に、変な人が乗っ