甘い誘惑に負けないためのマインドセットの教科書


どうもナサニエルです。

今日は今までのノートとこれからのノートの基礎になる考え方についてお話ししていこうと思います。

ずばり、

甘い誘惑に負けないためのマインドセットの教科書

自分で自分をコントロールするための原理原則について書いていきたいと思います。

最初にこれやればよかったのですがw、このノートを継続していく中での気づきでもあったのでご容赦ください。


それでは早速行きましょう。


まず本題に入る前に大前提として自分を変えるのに必要な部分はどんな部分でしょうか?


行動を変えたい 悪い習慣をなくしたい こういう習慣をつけたい

と思っている瞬間に一番活動が起きている体の部分はどこでしょうか?


正解は脳です。脳がその行動をおこすか起こさないかを決めています。

しかし、行動を変えるには脳の中でも3部分のうちの2つのバランスでその傾きによって自分を変えるか、変えられないかが決まるのです。



脳は三層構造していて大脳基底核 大脳辺縁系 大脳新皮質 という三つの部分からなっております。

大脳基底核→大脳辺縁系→大脳新皮質の順で人類が進化とともに新しく獲得してきた脳の部分です。


大脳基底核は呼吸の調節とか体温の調節とかに使われます。

数億年前からある部分で無意識の部分をつかさどっています。


その上に大脳辺縁系があります。

ここは大脳辺縁系は本能を司る部分です。扁桃体や自律神経を支配しています。扁桃体は恐怖とか 不安をといった感情を司っていてネガティブな感情により反応します。また自律神経は有名な闘争逃走反応などの反射的な行動を操っています


さいごに、大脳新皮質ですが大脳新皮質は理性や自己コントロール、想像力を司る部分です。自分をコントロールして自分を変えたい時に役に立ってくれる場所です。瞑想とかで鍛えられる部分です。ポジティブな感情によく反応します。


人間は新しいことをしたり、新しい環境に身を置いたり、自分が普段しない行動をとることに恐怖を覚えます。



新しいことをする、群れから離れることを本能的に恐れるというプログラムは原始時代にされているからです。

なので新しく行動をする、自分を変えるというのは本能と反する行動なのです。


当然本能がそれを察知したら、それをしないようにブロックしますよね。なぜなら、本能にプログラムされた行動から外れると一人で群れを外れて狩りに行ったりすると死の危険が高まるからです。

大脳辺縁系で行われる自動ブロック機能が、扁桃体に働きかけて不安、恐怖といった感情を引き起こしたり、自律神経に働きかけて逃走逃走反応をおこしているのです。


高学歴の大企業に勤めている人がなかなか新しいビジネスモデルを理解しないとか、公務員の人が「前例がないからそれは許可できません」とかいうのは、彼らが受験勉強という現代の群れの中での競争に過度に適応していった結果、本能的な恐怖に敏感になってしまい新しいこととか変化を目の前にすると辺縁系のブロック機能が働いてしまうからなのかもしれませんね。

それとは逆に、ニートとかが一念発起して大きな成功を手に入れるという話がありますが、社会の群れからいったん外れることを経験している人は別に群れなくても死なないということを学習したおかげで新しい行動や変化に対しての辺縁系のブロックに引っかからなかったともいえるかもしれません。



そこで、実際の自分たちに起きるこの反応について考えてみます。

新年の目標を立てたり、新学期の目標を立てたりするとき、よくやりがちなのは

今年は100個のこれをやる! 資格を取る! みたいな大きな目標を立てて頑張ろうとしますよね。しかしこのどれもが、三日坊主でおわるのがオチです。むしろ三日続けばよい方なんて場合も。。

これは今の自分と、目標を達成してしまった後の自分の変化が大きいがゆえに恐怖を感じてしまい、辺縁系が活発になり新皮質が正常に働かなくなってしまってた結果行動できなくなってしまうということなんです


長々と書きましたが、つまり


新しく変わろうとすると大脳新皮質と大脳辺縁系でバトルが起きる。




(新皮質くん)自分は新しく変わりたいんだ、だから行動しよう

(辺縁系くん)いやいや今のままで十分生きてるんだからそのままでいいじゃん、めんどくさいしやめとこうぜ~

のせめぎ合いが始まります。


じゃあ、どうしたら新皮質くんが勝ち、新しい行動が起こせるのか



お伝えしようと思うのはこの二通りの考え方です。


1 辺縁系を錯覚させる

2 辺縁系を刺激しないようにする

というやり方です。

1のやり方はいわゆる、環境を変える、というやり方です。

起業したければ、周りが起業している人たちの環境に行けばいい、とかいうあれです。

実際、よくつるむ人間の5人のうちの平均が自分という話がありますがあれを利用した手がまさにこれです。

この話は辺縁系のメカニズムを使っていると考えたら納得できました。

ただしいきなり環境を変えるという選択をとること自体にブロックがかかりやすいですし、適応できればいいですが環境の変化が激しすぎて体や心が付いていけなかったりすると自分はなんてだめな人間なんだと悪い学習をしてしまって体を壊したり、鬱になったりしてしまうかもしれません。

博打と一緒ですね。ハイリスクハイリターンってやつ。

もちろんそれで変化できる人もたくさんいると思いますが、自分はすぐに怠けてしまうので今回はおすすめしません。

じゃあ本題の2ですが、実際どうやって刺激しないでくかというと



辺縁系が気がつかないくらいの小さな変化を継続する

という解決策です。地味ですw



つまり、いきなり大きな変化を起こすと辺縁系がストップブレーキをかけてしまうからそのブレーキのがかからないくらいの小さな変化を起こし続けて辺縁系の網の隙間を縫って自分を変えていく、ということ。

大きな変化よりも小さい変化を継続していく


辺縁系の許容容積には、新しい習慣をちっちゃく刻んで入れて行かないと入らない。もし大きすぎたら入るまで小さく刻めばいいじゃん。

そのボトルネックの大きさを自分で確かめつつ、ちっさな改良を継続していき自分を変えていこうぜ。というマインドセットです。

大きすぎて継続できなかったときに自分はなんてだめなやつなんだ~と自分を責めるのはだめです。

ネガティブな感情に反応するのはどこですか?そうです、辺縁系です。


辺縁系を刺激してしまってはせっかく頑張っておとなしく寝かせておいた狂犬が騒ぎ出すことになって今までの努力がパーになってしまうからです。


以上のことを踏まえると、今までにも紹介してきたスモールステップとか20秒ルールとかの行動がどういう効果があるのかがわかってきます。

その根本原理はその大脳辺縁系を刺激しないようにするということだったんですね。

今回はこの原理原則をしっかり頭に叩き込むことで、自分の行動がどうやって引き起こされているかと考えるきっかけになるといいなと思っております。


まとめると


辺縁系を錯覚させて自分を変える (例 環境を変える)

または

辺縁系を刺激せずに自分を変える (例 小さく継続)


なにか新しいことに取り組みたいときは、これのどちらが自分に合っているかと考えて戦略を練ってみるのがいいのではないでしょうか。


人間が本能とか誘惑に勝てる確率は50%です。

その勝率をどうやって少しでも上げていくかというゲームをしていると思ってなにか新しいことを初めて見ましょう。

コツは

小さく始める と 失敗してもポジティブに

辺縁系君をいかに刺激しないかが勝負のコツです。

これを続けていれば、気がついたら人生というゲームに勝っているかもしれません。

次回はゲームに勝つための武器としての具体的な他のテクニックについても触れたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



twitter @nasanielu77



ナサニエルです。 好奇心ドリブンより何事もつぶやきます。