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ただの言葉集め。詩ではないのかも知れない

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変な私が集めた、変な言葉です。(2020年〜) これまでの人生を振り返ったり、現在にかけて、わりとダークな詩が多い。
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2020年8月の記事一覧

【次の歌】

月が変わったところで 自分まで変わるわけじゃない だからこの月も その次の月も 私は私でしかないのです

【砕石】

何にも見えてない奴らに「ろくなこと考えないな」 って笑われたって 自分は自分にしか出来ないことを、そいつらよりよく分かっている 自分にしか自分を褒めてあげられないんだから 自分を少しだけでも好きになろう それが、そいつらに石を投げられる日々を過ごして たった一つ学びとったこと

【SARU】

窓に伝う滴の 儚さを嘲笑う 汚いものだと罵る 居場所を作ることを選ばず 壊すことを選んだのは私だった? あなたは望んでいた?

【偽りのヒト】

人を人が産んで 人が人を作って 人に人は好かれて 人は人の中でしか 人にしかなれなくて それを嫌う私は 紛れもなく人としてしか 生きることを許されなくて 人を評価するのも 人の平均や限界を作るのも塗り変えるのも 人でしかなくて そうやって私達は人の枠内でしか 生きられない 自分たちで制限をかけていく そうすることで、未知から逃れたい 安心したい それが心理なのだろう? 決めつけた枠の中で 生を与えられた子羊たちは 羊飼いに飼い慣らされているわけじゃなく 飼い殺さ

【堕ちて、壊れて】

毎日毎日 組まれたコマンドのように 同じ電車に乗って 降りて 乗って降りて 間違いに気付かないくらい 定型化して いつの間にこんな遠いとこまで来てた?

【罪】

価値は人間にしか創れない 人が価値を創って 価値が人を創る そして価値を与えられ 生きることになる 価値を与えられないということは 無ということか 人間の最大の過ちは 価値を創ること付けることを知ったことだ

【眠り人と、】

愛に飢えた私を愛でて 『愛してる』という暴力で 私を撫でて お願いだから 優しくしないで お願いだから キスをして お願いだから 私の隣で 眠っていて

【刃金の辞(はがねのことば)】

クソみたいな大人の言葉に潰されて 夢を奪われる子どもが沢山いる 餌食になって、芽を摘まれて 思い通りに操作されていくだけ それらに気付けない子どもが またそれらに憧れを抱いて 腐った世の中 どこで誰が気付けるというの? どこで誰が、改革できるというのよ

【なぜ?】

気付かない間に傷は出来ていて 気付いた時には血が滲んでる その時にはもうじんじんと痺れて突き抜ける痛み 自分以外の何かが触れるたび悶絶して その度に自分の唇を覆い被せて凌ぐの それはそれは痛くて しばらく抜け出せない日常 なのに 気付かない内に傷は塞がって 気付けばもう傷があった場所なんか忘れて いつだってそれを繰り返して 私は私をやり過ごしてきた でももう限界なんだろう

【心の音】

七段目の幕が上がる頃 壁を指でなぞる 『助けて』と書こうとしたけれど 指を動かすことをできずにいた ためらった 全て 自業自得だと分かっているから 助けを壁に指で書くことさえ 罪のように思えてしまった この命は 永遠に救われない命 永遠に 救われてはいけない命 救いなんて 求めてはいけない命。

【わたしというあなた】

『絶望』なんて都合のいい言葉使って逃げて 誰もさわれないのをいいことにやりたい放題 あなたの居場所なんてあるの? あなたの居場所なんてないよ。 放っておいたら、いつか消えてるんでしょ 甘い甘い香りは、いつか感じなくなるからね

【つらつらと。】

落ちてゆく感覚 そっと全身の力を抜けば 深い湖の底へと溶けてゆくだろう こんな日常に気づかないふりをして ひたすら漂うのだ

【自己まんぞく】

お菓子の箱 握り締めた手のひら 底には何も詰まっていやしなかった 開けるまでが楽しくて 無限の可能性が底にあるけれど 空っぽのオモチャたちが、私を笑ってる 不甲斐ないや 不甲斐ないや 哀れだ

【[】

私はこの感覚を知っている この末路を知っている あの人と、同じ目だ 有刺鉄線に絡まるような 罠に掛かるような だんだんと身を削がれていくような日々だ