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ただの言葉集め。詩ではないのかも知れない

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変な私が集めた、変な言葉です。(2020年〜) これまでの人生を振り返ったり、現在にかけて、わりとダークな詩が多い。
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【指切りをした夏に】

呼び戻す声と 熱せられたアスファルト あなたの光が 私と交わって どうでもよい日々の溜め息を 逃さずにいてくれたのに 過去はもう 変えられない

【ベルを鳴らして】

これ以上会うのが辛い なんて、 きみにはこの感情は分からない だってきみは 僕を愛さないと決めているから 私は何も 望んではいけない この名前が こんなにも辛いとは思わなかった

【運命】

運命とは要するに その後もそれを 『運命だった』 と思えるかどうかを 試されているということ

【な、やむなんて】

今まで2人だけの世界・視野しかなかったから その他大勢の中に私たちが登場してしまえば もう物語として成立してしまいそうで… 恐かったの そうなることで 世界は簡単に 壊れるリスクを伴うから

【アクナキ】

私自身が不幸を愛していることに気付いたとき 私の希望は全て無意味なことなのだと、 悟ったのです

【nightmare】

途中で目覚めても 油粘土のようにまとわりついて べたっと取れない感覚 心臓は異常なほど早く脈打って 逃れられない恐怖と闘うの 私を排除する動きが加速している

【去れば・然れば】

甘い関係は終わりを迎えて 一筋の光とはオサラバ 闇に帆を進める私を 月さえ味方しない私を 次はどこかで 誰かが噂するだろう 弔いのことばを かけるのだろう

【雨粒】

静まりかえった寝室で 私の呼吸だけが 響くこともなく 空間に消えていく 音も無く 声も無く ただひたすらに 闇を従えて 痛みの懐かしさに触れて ただひたすらに 心を許したことを 後悔するだけだ

【ゆびきり】

走れば走るほど 外気と私の肺の空気が交換され およそ完全に入れ替わったかのように思える頃には 胸が痛く苦しくなって 粘膜に突き刺さる 冬の空気 静寂の中、 私の荒い息遣いだけが耳の内側から 響いている そんな 凍てつく夜に 私は独り あの日を思い出す

【わだかまり】

今の行いが意味を持つようになるのは 未来があるから 未来がなければ 今の行いなんて、無意味なんだ 今の行いは、 未来にのみ、 意味を持つ

【帆を上げて】

羨むことの惨めさと 虚しさゆえの 愛くるしさよ

【矛盾】

私の逆さまの世界では 今でも頭上にはまん丸のお月様 そして背中には白み滲んだ太陽 もっともっと黒くなれ 誰も明けることを望まない 逆さの世界

【おまえの美的センスには、同意しない】

そいつの生きながらに身に付いた 【価値観】や 【基準】で 私を判断されることを 今やっと【私の基準とは違う】 と 跳ね除けられることに気付けた そいつの【美的センス】を信じているなら 他を【醜い】と罵ることに 同意すれば良い しかし、 信じてもいないのに そいつの【美的センス】に 一喜一憂することは ないだろう こんな簡単なこと 君に出逢わなければ 一生気付けなかったかも知れない 私が心打たれる【綺麗】は、 あいつには、理解できない そ

【夢心地】

あの日の夜のこと 覚えてる あんなに身を預けた夜のこと 忘れるはずがない 私の体の皮膚に 杭のように打たれて 引き剥がそうとすれば 私の皮膚ごと剥がされる そんな感覚 もう、逃れられないと知るのは そう難しくなかった