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『良く見せようとする』を削ぎ落としたいのだ。

一緒に病室まで戻るとき、リハビリの先生は、私の歩く様をひそかにチェックしていたようだ。

「歩くとき、ずいぶん腕が自然に動くようになりましたね!先週とは大違いですよ。」と感心している。


でも私は、なんとなく『あ、もしかしたら歩き方を見ようとしているのかな』と感じながら、普通の歩き方に見えるように歩いて見せていたのだ。

今思うと、大人になってから、そんなことばかりしてきたように思う。

仕事では特にそうだった。
"安心させよう"としたり、"認めさせよう"としたり、実物よりも良く見せようとすることが染み付いているように思う。

削ぎ落とせないだろうか。

その点、今回のミッションは、はっきりしている。
『左腕を右腕と同じように、動くようにする』ただその結果だけである。
看護師、療法士や家族から『あんなに頑張っていた』『途中まではいい状態だった』など評価が欲しいわけではない。プロセスは一切関係ない。過度なアピールは無意味なのだ。

わかりやすい。結果だけ。
うん。この入院生活を経て、『自然体をさらす術』も、身につけられそうだ。

いつも読んでいただきありがとうございます。