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私が私であるという証明

あなたは自分が自分であるということを
どのように証明するだろうか

「あなたは誰ですか?」

こう聞かれた時、ほとんどの人は自分の名前を答えるのではないだろうか。小賢しくて考えが斜めな人以外はそう答えるだろう。私もきっと名前を答えると思う。
しかし私はある日気づいてしまった。
もしかしたらこの先の人生、私が私であるというという証明に名前が使えなくなってしまうかもしれないということを。
もう少し正確に言うと、現時点で「私」だと思っている名前で次第に呼ばれなくなっていくということを。

名前が変わる

名前が変わるタイミングとして1番多いのは結婚ではないだろうか。今の法律では結婚をした場合、どちらかが結婚前の姓を変えなければならない。そして姓を変えるのは大概女性だ。現に96%の女性が結婚をするタイミングで姓を変えている。「好きな人と同じ苗字になれて嬉しい」と感じる人もいれば「結婚前の苗字が気に入っていたから嫌だ」と感じる人もいるだろう。私はどちらかと言うと後者寄りで、今のフルネームの響きがとても好きなのでできれば変えたくないと思っている。しかし、この先 夫婦別姓がなかなか可決されなければ、私は恋人に「苗字を変えてほしい」と頼むか、恋人の苗字になるか、事実婚を選ぶか、どれかになると思う。
気が変わらなければの話だが。

名前の“裏ステージ”

波乱の人生でもなければ、結婚が名前を変える最初で最後のタイミングだと思っている人も多いだろう。実際にはそうなのだが、名前には多くの人が見落としがちな“裏ステージ”があるのだ。裏ステージは子供が生まれて、ママ友なるものができたタイミングで訪れる。

仮に私が結婚のタイミングで姓を変更したとして、その時点で残っている元の名前は下の名前のみなので1/2。しかしママ友や、自分の子供の友達からは「〇〇ちゃんママ」「〇〇くんママ」と呼ばれるに違いない。
この時点でわずか1/2だった元の名前はさらに奪われ、ついには0となる。
私が私であるという証明が0になる瞬間だ。

私にも名前があるのに。名前があったのに。
名前で呼んでもらえない世界はどんな世界だろう。

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私はまだ来ていない未来を想像してどんよりするのが趣味(本当はやめたい)ので、こんな暗い文章になってしまいましたが。。きっとどこかの世界で名前で呼ばれなくなったとしても、違う世界では名前で呼んでくれる人が絶対にいるのでこんなにネガになる必要はないんですけどね!!
パワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

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