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住宅ローン借入時の団体信用生命保険について

近頃、住宅ローンの金利上昇のニュースを耳にする機会も増えました。今回は、住宅ローン借入時に加入する団体信用生命保険についてご紹介いたします。


団体信用生命保険とは?

団体信用生命保険とは、住宅ローン契約者が死亡または所定の高度障害状態となった際、生命保険会社がローン契約者に代わってローン残高相当分の保険金を金融機関に支払う保険です。「団信」と一般的に呼ばれています。

住宅ローン契約時の団信の加入については、ほとんどの金融機関で必須条件となっています。

団信の種類

団信には大きく分けて3つの種類があります。

1.一般団信

一般団信とは、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態となったときに、残った住宅ローンの返済を肩代わりしてくれる保険です。ローン契約者の保険料の負担がない場合が多いです。

健康状態等の告知が必要であり、告知内容により審査があり、加入できない場合もあります。

2.ワイド団信

ワイド団信は、健康上の理由で一般団信には加入できない方向けの、引受基準が緩和された団信です。持病がある方でも、加入できる可能性が高まります。引受基準が緩和されている分、保険料は割り増しとなり、ローン契約時の金利に上乗せとなるケースが多いです。

3.疾病保障つき団信

疾病保障つき団信とは、一般団信にがんや3大疾病のような保障をプラスした団信です。住宅ローンは長期間で組むことが多く、返済中のケガや病気のリスクに備えることができます。一般団信に比べて、加入時の年齢、返済時の年齢等、加入条件の制限があり、金融機関によって選べる保障内容が変わりますので、さまざまな金融機関での比較をお勧めします。加入制限がある分、一般団信よりも金利面で優遇のあるものもあります。

金利だけでなく、団信の内容も検討を

住宅ローン検討時には、金利面での比較のみに目が行きがちですが、住宅ローンは多くの人にとって、長期間の契約となりますので、加入した後で後悔することがないように、団信の内容も含めた上での比較をされることをお勧めします。

また、住宅ローン借り換えの際には、既存の借入の団信の保障が終了し、借換先の住宅ローンの団信に加入することになります。

健康状態がかわり、団信に加入できないリスクや、保障内容が変わることもありますので、借り換え検討の際には、団信の内容についても注意が必要です。

団信加入時は保険見直しのチャンス

ご自身の加入されている保険について、詳しく内容を把握されている方は多くないかもしれません。

団信と一般の生命保険・医療保険は保障内容が重複しがちですので、団信加入をきっかけに、既存の保険についても見直しを行い、無駄のない保障内容への変更も同時に進めていくことで、保険料の最適化も図ってみては、いかがでしょうか。


執筆担当者
長野事業部 伊藤和也


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