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【紹介】職業体験ができる本~コンビニ店員

コンビニはお客様にとって、ただ事務的に必要なものを買う場所ではなく、
好きなものを発見する楽しさや喜びがある場所でなくてはいけない。

今回はコンビニ店員。
村田沙耶香著 「コンビニ人間」は155回芥川賞受賞作。

【マニュアル】

お客様の目を見て微笑んで一礼すること。
ファーストフードを頼まれたら手をアルコール消毒すること。
熱いものと冷たいものをわけること。

多数の商品。
対応するマニュアルがたくさんあるはず。
コンビニ店員さんはすごいんだ。

【店の周りを歩いて情報収集】

近くの飲食店が弁当を売り始めたら、弁当の売上が下がる。
新しく工事が始まれば、そこで働く客が増える。

確かに言われればわかるが、そんなことまで。
店員さんの努力が知れた。

【適切な対応】

新商品が出たら一番上の棚に並べる
暑い日は、ミネラルウォーターや麦茶の補充を欠かさない。
女性客が多いので春雨スープの種類を増やす

外の情報もあれば、店内の対応も必要だとは。
計算された商品陳列には脱帽。

【まとめ】

なんとなく通っていたコンビニ。
コンビニ店員さんの業務内容に圧倒される。
次回からコンビニ店員さんを尊敬のまなざしで見なければ。

「普通」が分からない女性がコンビニで働く話である。
日常とは違い、コンビニには多数のマニュアル。
マニュアルで行動の仕方がわかり、活躍できる。
「社会の一員になれている」という感覚を味わえている。

非常に読みやすく、本を読まない人にも薦められる作品。