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歴史を紐解けば…

【近未来社会の挿絵】企画展示

はじめに

先日、友人がパリの暴動を動画で見て【フランス革命がまた始まったね】とつぶやいていました。なるほど確かにそう見えなくもないのですが、僕はもっと遥か以前の出来事、5世紀の事件を想起していました。
それは、フランスの周辺地域へも少し視野を広げて、現在のEUをかつての西ローマ帝国に見立てると、なんとなくわかってくると思います。世界史の講師が、西ローマ帝国はゲルマン民族(東ゴート 西ゴート ヴァンダル)やアジア系遊牧民族(フン)等の異民族の侵入と掠奪を経て衰亡したと、解説していたはずです。僕は、フランス革命よりもこちらの方が、現在の状況には相応しいような気がします。
そしてこれは、まさに【歴史は繰り返す、始めは悲劇として、次は(見るに堪えない/一回目より劣化した)茶番劇として。】の言葉通りでもあります。
最初、5世紀の西ローマ帝国の滅亡は悲劇と捉えても良いでしょう。ところが次の21世紀では、EUは自らの意志で、あたかも破滅願望があるかのごとく、第三世界を大量に輸入し(異民族/移民/難民を大量に引き入れて)結果必然的に第三世界に成り果てつつある、そんな(見るに堪えない/一回目より劣化した)茶番劇というわけです。

さて、日本にもこの【歴史は繰り返す…】という現象は同様に存在するようです。類似する日本語に【温故知新(歴史を紐解けば未来や現代が理解できてくる)】があります。意味はほぼ同じなのですが、少しだけ足りないニュアンスがあります。つまり、そこには皮肉の要素である【茶番劇】が入っていないのです。
それでは、歴史で繰り返されるという二回目、つまり近未来日本を、皮肉を少々交えた(見るに堪えない/一回目より劣化した)【茶番劇】として味わってみたいと思います。いわば、これらは【温故知新】の皮肉増量ヴァージョンですね。

まぁ、いつものようにふざけたコラージュ画像集ですので、気楽にご覧いただき、暇つぶしの一助になれば幸いです。

歴史を紐解けば、未来が見えてくることがある-01

丸刈りにされたデマ太郎 shaved demaTARO

連合軍によって解放され、占領が終わったフランスでは、これまで虐げられてきた住民たちによるコラボラシオン(仏: Collaboration/協力者/ここではナチスドイツへの協力者)への報復が始まった。
新型コロナウイルス感染症は五類感染症へ位置づけが変わり、コロナ禍も落ち着きを見せ始めている。しかし一方で、さらなるmRNAワクチン接種の準備も粛々と進められているという。残念なことに、未だ僕たちは完全な解放には至っていない。皆が望むその日はもう少し先の未来のようだ。コロナ禍と不可解なワクチンの全ての秘密が白日の下に晒されるその瞬間、現代のコラボラシオンたちはどのような運命を辿るのだろう。
丸刈り程度で済めば、幸せかもしれない。

歴史を紐解けば、未来が見えてくることがある-02

罰を受けたデマ太郎 punished demaTARO

現代のコラボラシオンは、mRNA新型コロナワクチンを推奨した政治家や医者あるいはSNSのインフルエンサーだけにとどまらない。実際にはもっと多くのコラボラシオンたちが存在しているのだ。
なぜなら、ワクチン接種の同調圧力を受けたすべての人の近くには、必ず多くのコラボラシオンたちが存在しているからだ。

歴史を紐解けば、真実が見えてくることがある-01

撃たれたデマ太郎 shot demaTARO

リー・ハーヴェイ・オズワルドはケネディ大統領暗殺の容疑者として逮捕された。ところが、彼は取り調べを受ける前に射殺されてしまう。実際に彼が実行犯かどうか、供述もとれず検証もできないまま、事件は有耶無耶になってしまった。彼は現在でも容疑者のままだ。
ある事件に関して、どれほど功績のあった協力者といえども、事情を深く知っていれば、何も知らない敵対者よりも邪魔になってくる。これを、矢面に立った者の末路、あるいは真実とでも言うべきか。
新型コロナワクチン接種で先頭を切って、矢面に立った政治屋がいた。その自称【令和の運び屋】の未来には、決して消すことのできない不吉な暗雲がたちこめている。これも真実である。

歴史を紐解けば、真実が見えてくることがある-02

サイゴンのアバ太郎(1968) avaTARO in Saigon 1968 *01

戦時下のベトナム・サイゴン(1968)親友と部下そして彼らの親族を殺害されたグエン・ゴク・ロアン将軍は、事件の首謀者に対して躊躇せず引き金を引いた、現在でも広くそう語られている。これが【サイゴンでの処刑(エディ・アダムズ撮影)】の背景だ。そして実は、この語られた背景は南ベトナム政府の発表であり、いくつかの事実を縫い合わせた創作であり、射殺の瞬間を撮影された人物が首謀者でなかった可能性も指摘されている。だからこれは極めてショッキングな写真だが、ひどく曖昧な背景を持つ事件の写真でもあるのだ。
ただ、はっきりしていることがあるとするれば、それは【報復とはそういうモノだ】という真実だろう。
日本国民の八割以上に、不可解で危険なmRNAワクチンを接種させた責任は誰にあって、どのようにとるのか、たとえそれらの全てが曖昧だったとしても、ショッキングな報復は充分おこり得るのだ。

*01 あまりにもショッキングな内容ですので、アバ太郎でコラージュを作成しました。

歴史を紐解けば、趨勢が見えてくることがある

政治参加への強烈な意志 a strong will to participate in politics

演説中の浅沼稲次郎(日本社会党)が、17歳の右翼少年(山口二矢)に刺殺された事件が、かつてあった。1960年当時、政治家も有権者も、そして選挙権を持たない17歳の少年までもが、アクティブに政治へ参加していた。
SNSなどの状況を鑑みれば、安倍晋三元総理の銃撃事件以来、政治への関心特に不信や不満はかつて無いほどの高まりを見せている。ところが、それはどういうわけか実際の投票行動へは反映されていないようだ。
にわかには信じがたいのだが、僕たちの知らないこの国の過去、しかもそれほど遠くない過去では、政治参加の手段として、投票行動よりも直接行動が顕著に現れるという時代があった。つまり、口よりも先に手が出るという時代がこの国にもあったのだ。
政治への不信や不満は、我々の知らないどこかに溜まり続けている。それが今後の趨勢を左右する大きな要因となるだろう。

歴史を紐解けば、現代が見えてくることがある

政治参加への強烈な衝動 a strong impulse to participate in politics

1960年7月 岸信介首相が首相官邸から出てきたところを暴漢に切りつけられ、負傷するという事件がおこった。これも政治参加の一形態で、直接行動である。このような行為を正当化することは決して許されないが、政治参加への強烈な衝動を、そこから感じざるを得ないだろう。
最近、頻繁に聞くようになった【売国奴】なる言葉には、かつて双子の兄弟ようにいつも寄り添う【天誅】なる言葉があった。【天誅】とは、神など人間を超越した存在が悪行を行った人間に対して罰を下すという意味だ。あるいは、天に成り代わって悪人に制裁を加えるという意味もある。政治への直接行動を支える原理の一つと言っていいだろう。
歴史は繰り返すというが、今またこの現代、令和の世で、僕たちは見知った道を歩いているのだろうか。

おわりに

ここに展示したコラージュ画像と文章の一部は、2023年の3月から5月にかけて、私がツイッターへ投稿した作品たちです。
ちなみに、五番目に展示した浅沼稲次郎刺殺事件のコラージュ作品は、和歌山でおきた岸田首相暗殺未遂事件(爆発物投擲事件)の前日(数時間前)にTwitterへ投稿したものです。岸田首相をモチーフにしたコラージュではありませんが、作品のコンセプトがあまりのタイムリーだっただけに、少々恐ろしくなりました。

デマ太郎に関しては言うまでもなく、現政権の押し進める政策は、どう好意的に捉えても、民意や国民感情から大きく乖離しています。岸田政権に対する実際の不支持率は、マスコミ報道よりも格段に高い状況でしょう。首相自身がそれに気がついていないという事は、あり得ないはずで、もし気がついていないとすれば、目は節穴、耳は洞穴、一国の宰相どころか一般の社会生活すらもままならないレベルの【うつけ】という判断が下せるでしょう。

ですから僕は、最近、彼がわざと国民から不評をかっているかのように思えてならないのです。言い換えれば、現在EUが見せている自己破壊的衝動に似た暗く傍迷惑な願望が、彼の心中に有るのではないかという疑いです。
所得倍増はどこへいったのか、新しい資本主義はどうなったのか、増税はしないはずではなかったか、国内は完全に置き去りで海外へは尋常ならざるバラ撒きをしていないか… 自らの政策と理想はなに一つ実現できず、誰かか何かの操り人形でしか無いのなら、もういっそのこと【天誅】で終わらせてほしい…彼の心境はそんなところなのかも知れません。

そう考えると、和歌山で爆弾を投げつけられ九死に一生を得た直後でも、当初のスケジュールを変更せずに淡々とこなしたという、一見勇敢に感じられる彼の無鉄砲な行動にも、破滅願望のなせる業という整合性が見出されてくるのではないでしょうか。

僕たちは、近い将来(見るに堪えない/一回目より劣化した)【茶番劇】を現実世界で目撃することになるのかも知れません。

2023年7月 なるるえる

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