「原因は内にある」流水清濁在其源

流水の清濁はその源に在り
―流水清濁在其源―

[原文](貞観政要 論誠信第十七 第一章)
流水清濁在其源。

[書き下し文]
流水の清濁はその源に在り。

[原文の語訳]
流水の清濁は水源に起因する。

[解釈]
流れてくる水の清濁は上流に原因があるということ。

組織の良し悪しは、上層部である幹部できまるということです。「親の顔が見たい」とも言いますね。

結果にはそこにいたる過程が影響を与えますが、さらにその上流である事始めの読みや戦略、人やモノの準備が最大の要因となるのです。

川の中流で汚泥が流れ込んできているのは、そこには流入してくる隙があるのです。原因を外部に求めるのではなく、自分や内部にあるのではないかと常に自問自答できる責任感を持ち続けたいものです。

また、上司に不甲斐なさを感じても「清濁併せ呑む(海は流れこむ清流も濁流も隔てなく受け入れる)」、反面教師としてすべて受け入れる寛容さも持ちたいものです。

以下に組織が優秀でも、リーダーがトップによって成果に大きな違いが出てきます。必需や常需をそっちのけで虚需ばかりに気勢を上げているトップには困りものです。

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