「新しいモノ・コトを取り入れる」吹呴呼吸、吐故納新
吹呴呼吸し、故きを吐きて新しきを納る
―吐故納新―
[原文](荘子 刻意篇)
吹呴呼吸、吐故納新。
[書き下し文]
吹呴(スイク)呼吸し、故(ふる)きを吐きて新しきを納(い)る。
[原文の語訳]
呼吸をし、古いものを捨てて新しいものを取り入れる。
[解釈]
古いものを捨てて新しいものを取り入れることです。深呼吸です。
深呼吸をすることで気分を一新することもできます。忙しいときに一呼吸をすることで周りが視えるようになることもありますね。
しかし「吐いて吸う」のに「新呼吸」ではなく「深」呼吸することから、実はより深く掘り下げるという意味合いもあるのではないでしょうか。
組織などでも「新しい風を取り込む」として意外な人物を抜擢することがありますね。新風を巻き起こすという言葉も。
超定番品でありながら注文率の低い商品を廃止し、思い切った新商品を投入する決断も必要です。
古いものを大事にすることも必要ですが、時にそれが足かせになったり効率化の妨げになってしまうこともあります。温故知新と相反する感じもしますね。どこを取捨選択するかが大事になりそうです。
周りの意見に傾聴して吸収し、固定概念を捨てて新しいことにも挑戦していきたいものです。
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