「言葉では言い表せれないもの」至言去言

至言は言を去る
―至言去言―

[原文](荘子 外篇 知北遊)
至言去言。

[書き下し文]
至言は言を去る。

[原文の語訳]
至言は言葉では表せない。

[解釈]
至言とは真理や本質を的確に表現した言葉ということで、真理は言葉で表現できないということです。

芸術品でも説明を受けるよりも自らの五感で感じるものと言いますよね。素晴らしいものを観ると言葉が見つからないといいますし、百聞は一見に如かずです。

「コツ」や「感覚」、伝統工芸や匠の技は言葉や文章で伝えられてない部分が多々あります。現代では科学技術を用いて記録として後世に残すための取り組みが行われています。

いくら厳密なマニュアルを作成して配布しても、真意まで正確に伝えることは難しいものです。

本当に美味しいものを食べると言葉が出なくなることもあります。テレビの食レポでも、稀にそういう場面があったりします。

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