「人でなしが良いはずがない」人而無信、不知其可也

人にして信なくんばその可なるを知らざるなり
―人而無信、不知其可也―

[原文](論語 為政第二)
子曰、人而無信、不知其可也。大車無輗、小車無軏、其何以行之哉。

[書き下し文]
子曰く、人にして信無くんば、その可なるを知らざるなり。大車に輗(げい)無く、小車に軏(げつ)無くんば、其れ何を以てか之を行らんや。

[原文の語訳]
孔子が言う、信義がない人が、それでよいとは考えられない。牛車に横木がなく、馬車にくびき止めがないようなもので、何をもってそれを動かすことができるのか。

[解釈]
人として偽りのない真の義の心がなくても良いはずがないと嘆いています。確かに人としての基本でもある信義のない「人でなし」、ゼロの状態では手の施しようがないのです。

ハンドルのきかなくなった車を正しく運転することはできないのと同じように、信義がなくコントロールのきかない人ではいけないのではないでしょうか。

自らの言葉に信用責任と実行義務をもつ「言行一致」ができてないと成長することも何事を成すこともできないですね。

何事をするにでも一人だけではなく、周りの協力を仰がなければできないことがたくさんあります。そんな時に人として信用されないようでは協力や援助をしてもらえません。オオカミ少年が良い例かもしれません。

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