「使われた経験があったこそ」知事人者、然後可以使人

人に事うるを知る者にして、然る後に以て人を使うべし
―知事人者、然後可以使人―

[原文](孔子家語 曲礼子夏問)
知事人者、然後可以使人。

[書き下し文]
人に事うるを知る者にして、然る後に以て人を使うべし。

[原文の語訳]

他人に使われ事がある者であって、初めて人を使うことができる。

[解釈]
人に使われたことがない人が、人を使う立場になっても、相手の立場や気持を汲むこともできず使いこなせないということです。

弟子として師匠に仕えたことで、やがて自分も師匠と呼ばれる立場になれるのです。

これまで独りでやってきた人がいきなり多彩の人が入り交じる組織のトップに立っても事を円滑に動かすことはできません。

使われた経験がないと「教える」技術を習得することは難しそうです。特に「黙って教える」という部分は顕著に差が出そうです。

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