「満たしてから次へ」盈科而後進

科に盈ちて後進む
―盈科而後進―

[原文](孟子 離婁下)
盈科而後進。

[書き下し文]
科(か)に盈(み)ちて後(のち)進む。

[原文の語訳]
くぼみを満たした後に先へ流れる。

[解釈]
水は凹みに差し掛かると、そこを満たしてからその先へ流れるということです。

何事も順序立てが必要で、中途半端に先に進まないのが自然の流れです。スポーツにしても勉強にしても然りです。

いきなり海や湖のように手広くやろうとしても簡単に満たせませんし、まして次の段階へは進むには時間がかかります。棚田が理想ではないでしょうか。

また、凹みを越えて先にいくにも、その凹みに留まって先を行かせる犠牲が生じていることも忘れてはいけません。それは時間であったり物や事やひょっとすると人かもしれません。

あらかじめ凹みがわかっているのは、物事を進む上でのボトルネック・原因に気づいているということです。事前に対策を講じておけば停滞する時間を削減することができそうです。

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