「全部を知っていることはない」知不知、尚矣

知りて知らずとするは尚なり
―知不知、尚矣―

[原文](老子)
知不知、尚矣。不知知、病也。

[書き下し文]
知りて知らずとするは尚なり。知らずして知るとするは病(へい)なり。

[原文の語訳]
知っていても知らないふりをするのがよい。知らないのに知っているように振舞うのは病的欠点である。

[解釈]
「分かりきってること」でも再確認することで、実は勘違いしていたことに気付けることもあるのです。

知っていても「まだ全てを知り尽くしたわけではない」という気持ちがあると向上心を保てます。一方知ったかぶりほど恥ずかしいことはありませんし、現状の知識だけで満足してしまうと、それ以上に学び取ろうという向上心も生まれません。性格であれば病的欠点になってしまいます。

できる人は黙って聴き入って、相手の意見に耳を傾けます。そして自分が思いつかなかった相手の考えを汲み取ることをします。

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