「理解する難しさ」大巧若拙
大功は拙なきが若く
―大巧若拙―
[原文](老子 洪德第四十五章)
大巧若拙。
[書き下し文]
大功は拙なきが若く。
[原文の語訳]
大きな功であってもどこか不完全にみえるものである。
[解釈]
素晴らしい成果であっても、どこかつたなくみえるということです。
芸術作品として評価が高いものでも理解に苦しむことがありますね。
一見するとシンプルだったり素朴に見えるものでも、実はよく考えられて作られているものは数多いものです。
大鉈を振るうことで後に大きな功績として讃えられることでも、その時は批判されたり理解してもらえなかったりします。
使い込んでその人の手に馴染んだ道具でも、他の人から見ると形が歪で使いづらそうにみえたりもします。
受け手も「木を見て森を見ず」状態になっているのかもしれません。
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