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今日の一言 4冊目

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今日の一言 4冊目
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#史記

「イメージすると達成できる」中石沒鏃

石に中りて鏃を没す
―中石沒鏃―

[原文](史記 李将軍列伝)
以爲虎而射之、中石沒鏃。

[書き下し文]
以て虎と為して之を射(い)、石に中(あた)りて鏃(やじり)を没す。

[原文の語訳]
虎だと思って弓を射ったところ、鏃が石に突き刺さった。

[解釈]
「石に立つ矢」の由来です。強い思いがあれば達成できるということです。「一念岩をも通す」という言葉もありますね。

成功をイメージすることで

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「いくつものチェンネルを使う」多多益益辨

多多益益弁ず
―多多益益辨―

[原文](史記 淮陰侯伝)
多多益益辨。

[書き下し文]
多多益益弁ず。

[原文の語訳]
やるべき事が多いほど上手に処理できる。

[解釈]
処理能力や生産性が高く、任されたなら任されただけ結果を出すということです。

できる人は物や人、時間を有効活用してどんどんと仕事をこなしていきます。「忙しい人に頼め」という言葉もありますね。

ただ処理能力や生産性に長ける

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「謙虚に」自卑也尚矣

自ら卑うすれば尚し
―自卑也尚矣―

[原文](史記 商君伝)
自卑也尚矣。

[書き下し文]
自ら卑(ひく)うすれば尚(たっと)し。

[原文の語訳]
自らへりくだった態度でいれば自然と人から尊敬される。

[解釈]
へりくだる人は他人から尊敬されるということです。ただ、いかにもあからさまなのは嫌ですね。

できる人に傲慢や横柄な人はあまりみかけません。トップにも物腰や柔らかで気さくな人が多い気

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「乗る準備をしておく」附驥尾

驥尾に付す
―附驥尾―

[原文](史記 伯夷伝)
顏淵雖篤學、附驥尾而行益顯。

[書き下し文]
顔淵は篤学なりと雖も、驥尾に付して行い益々顕る。

[原文の語訳]
顔淵は学問に励んだが、駿馬の尻尾に付くことで益々名を世に広めた。

[解釈]
駿馬の尻尾に付くといいうことで、優れたものに付き従い自分の力以上の事を成し遂げることです。

顔淵は学問に励んでいたが、それだけでなく孔子に学んだことによ

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