「乗る準備をしておく」附驥尾

驥尾に付す
―附驥尾―

[原文](史記 伯夷伝)
顏淵雖篤學、附驥尾而行益顯。

[書き下し文]
顔淵は篤学なりと雖も、驥尾に付して行い益々顕る。

[原文の語訳]
顔淵は学問に励んだが、駿馬の尻尾に付くことで益々名を世に広めた。

[解釈]
駿馬の尻尾に付くといいうことで、優れたものに付き従い自分の力以上の事を成し遂げることです。

顔淵は学問に励んでいたが、それだけでなく孔子に学んだことにより、その行いが世に知られるようになった。ということです。

できる人は優れた人を師と仰ぎ、後ろ姿を見て学び取ることで自らを成長させます。

名のある人や学校に入ったからといって、自らが修養する意志がなければ意味がありません。一文でも「篤学なり」と勤勉だったと前置きされています。

流行やブームに乗るにしても、基礎がなければ流行りを上手に利用できません。常に乗る準備をしておくことが大事です。しっかりと準備をしておけば、流行りに乗じて一気に名を広めることも可能になるのです。

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