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今日の一言 4冊目

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今日の一言 4冊目
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#易経

「損得勘定を抜きにする」失得勿恤

失得恤ふる勿れ
―失得勿恤―

[原文](易経)
失得勿恤。

[書き下し文]
失得(しっとく)恤(うれ)ふる勿(なか)れ。

[原文の語訳]
損得を気にしない。

[解釈]
損得の結果を気にせずやってみることということです。

目先の損得計算で躊躇せず、やってみることで成果や経験が得られるということです。

適切な先行投資や積極的な姿勢といったところでしょうか。

「やってみなければ始まらない」

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「立場に徹する」思不出其位

思うこと其の位を出でず
―思不出其位―

[原文](易経 艮為山)
思不出其位。

[書き下し文]
思うこと其の位を出でず。

[原文の語訳]
思考はその立場から外れない。

[解釈]
不相応なことを考えることはないということです。

各役職にはそれに応じた仕事があります。自分の立場以上のことを考えるよりは、まずは自分のすべきことを忠実に行わなくてはいけません。

人に仕事を任せたのなら、余計な口

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「類は友を呼ぶ」同気相求

同気相求める
―同気相求―

[原文](易経 乾卦)
同気相求。

[書き下し文]
同気相求める。

[原文の語訳]
一体となる相手を互いに求め合う。

[解釈]
気の合う者や同じ気質の者は自然と親しくなり、寄り集まるということです。類は友を呼ぶのです。

同じ志を持って集まる組織は強いですが、私欲という志で集まるのは相手とは一体とはなれないのでやがて崩壊します。

できる人を採用すると自然と優秀

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「窮地での釈明は悪化のもと」尚口乃窮也

口を尚べば乃ち窮するなり
―尚口乃窮也―

[原文](易経)
有言不信、尚口乃窮也。

[書き下し文]
言うこと有るも信ぜられず、口を尚(たっと)べば乃ち窮(きゅう)するなり。

[原文の語訳]
言っても信じてもらえず、口先に頼ることは困窮することになる。。

[解釈]
苦し紛れに言ったことが逆に追い打ちをかけることになるということです。言い訳や釈明に受け取られるだけということです。

窮地を脱し

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