M&Aの損失

LIXILと言えばイナックスとトステムが合併してできた、5万人で1兆6000億売り上げる巨大会社である。

社長藤森義明(プロ経営者の定評あり)は積極果敢な経営で、世界戦略を立ててドイツのグローエ社を買収したが、グローエの子会社JOYOUがすぐに倒産してしまった。JOYOUの2014年の決算書では630億の資産があることになっていたが蓋を開けてみると660億の欠損があった。グローエのCEOはこの子会社を管理していたのに、どういうことだろう?迂闊だったでは済まされない責任があるが、始めから悪意を持ってM&Aを進めたとしたら詐欺である。

JOYOUは中国の会社だが、こういうのもチャイナリスクと呼ぶのだろうか。アメリカのキャタピラー社も以前713億の損失を蒙っているから、日本の会社だけがやられたのではないが、ビジネスとしては後味の悪い事件である。

#M &A #買収 #中国 #コラム

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