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日能研本部系と関東系の違いって?

ご無沙汰しております。narunaです。

今回は日能研について取り上げてみたいと思います。

以前Twitterでこのようなつぶやきをしたら反響があったのでまとめてみたいと思います。

中学受験業界で全国に展開している日能研ですが、運営会社は(株)日能研、(株)日能研関東、(株)日能研関西、(株)日能研九州、(株)日能研東海の5つに分かれて運営されています。

関東以外は各地域に分かれて運営されているものの(中国地方は関西)、関東は本部系といわれる(株)日能研と、関東系といわれる(株)日能研関東が混在しています。

軽く経緯を触れると、日能研は1953年に前身の菊名に菊名小学学習教室が開設され、1973年に「(株)日本能率進学研究会」が設立、その年に日能研関東の前身となる「日吉能率進学教室」を日吉に設立されて以降、日能研のフランチャイズとして運営されています。

現在本部系の教室は首都圏と北海道の計52教室、
一方関東系の教室は計41教室と対等の規模まで成長しています。

千葉は本部系、埼玉は関東系とすみわけができていますが、東京はかなり混在しています。また神奈川では、関東系は東急沿線+小田急の新百合ヶ丘~向ケ丘遊園という比較的平均所得が高い地域に多い傾向があります。一方、本部系は横須賀や本厚木、小田原などの他の塾が展開していない郊外の地域まで開校しているのも特徴です。

教材に関しては、メインとなる「本科教室」や家庭学習の教材である「栄冠への道」等の制作は本部系の(株)日能研が制作しています。
(現4年生のテキストが大きく変わって分かりづらい改訂(改悪)を行ったのも本部系です(笑))
そのため、本部系の教室ではメインの教材やメモリーチェック以外の副教材はほとんどないのも特徴です。

一方日能研関東では、本部が制作している教材に加え、「語句のたしなみ」や「復習の理科」「復習の社会」等の副教材を用意しており、SAPIXまではないにしろ、四谷大塚や早稲アカほどの演習量をこなすことができます。

日能研関西でも理科に関しては「理科のまとめ」等の副教材を用意してことからも、本部系の教材は理科や社会に関して演習量が少し不足している気がしますが、本部系の教材はいい意味でコンパクトにまとまっていると個人的に思います。

おそらく本部系の考えとしては、

栄冠である程度の知識の習得

育成テスト(旧カリテ)で確認

テスト直しで定着

というところまで考えたうえでの教材の量な気がします。

また、関東系のほとんどの教室では家庭学習の「栄冠への道」は宿題として提出義務がある一方、本部系の教室では奨励はされるものの、提出義務はない教室が多く、生徒個々に合わせて問題研究のみ扱うなど、比較的柔軟な対応をしてくれる教室が多いです。(もちろん室長にもよりますが)

比較的教材が少なく、ほかの塾に比べ『ゆるい』イメージがある日能研ですが、上記から本部系のほうがより、アットホームなイメージがあり、スポーツなどの他の習い事との両立に関しても、関東系に比べ本部系の教室のほうが系列の個別指導のユリウスの利用を含め、柔軟に対応してくれることも多い印象です。

一方、難関校の受験実績に関しては近年関東系のほうが伸びてきていることもあり、本部系関東系どちらも一長一短です。

同じ「日能研」の看板でも本部系と関東系では方針が大きく異なります。
他の大手塾を含め、お子さんの特性に合った教室選びをおすすめします。




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