フィンランド短期滞在でもフィンランドの学校へ?
フィンランドを含むシェンゲン協定の国へは、特別な許可(ビザ)なしで、最大90日間滞在することができる。(詳しいルールは別途確認されたい)例えばフィンランドにワーキングホリデーに一年間行ってみたい、将来移住をしてみたい、そんな大きな決断をする前にこの3ヶ月を使ってプチ移住体験をするのもいいだろう。
ただ、その3ヶ月で本格的に就労したり、大学の授業を受けることは難しい。こんなときはフィンランドの生涯学習のシステムのひとつ、Kansalaisopisto(かんさらいすおぴすと:成人教育センター)のコースを受けてみるのがおすすめだ。
Kansalaisopistoとは?
とでもまとめらるだろうか。日本ではカルチャースクールがこれに該当するだろう。カルチャースクールと聞くと、時間にゆとりのある年配の方が通う場所のようなイメージがあるが、フィンランドのKansalaisopistoには若い人も、働いている人も積極的に通っている。
実際に以前記事に登場したホストシスターもスキーのクラスを受講していたし、ホストマザーも昔ロシア語のクラスを取っていたそうだ。
短期滞在でも受講できる
私も留学時代、そして去年の3ヶ月の滞在の間にKansalaisopistoでフィンランド語の授業を取っていた。60€ほどで、週2回、1回2時間のクラスで約1.5ヶ月のコースが一般的で、短期滞在でもスケジュールを合わせやすい。
私が実際に行った申し込みの例は以下の通り。
「Kansalaisopisto Rovaniemi」などのように滞在している街の名前と合わせて検索する。
クラス一覧から受講したいクラスの開講スケジュールを確認して、滞在期間にあったものを選択する。このとき申し込みの締め切りも書かれていることが多いので注意する。
直接、センターの受付で申し込むか、メールなどで問い合わせる。
このとき、支払いのためのクレジットカードと、請求書送付のための住所が必要。フィンランドでの住所がない場合はその旨を相談するといい。
※全ての街で同様の対応が可能かどうかは不明なため、スケジュールに余裕をもって十分なリサーチを行ってください。
ロヴァニエミでの受講経験
去年は、滞在期間の後半にちょうどいい開講期間のクラスがあったため受講することにした。学校が家からすぐ近くだったため、直接受付に申し込みにいった。
10年前の在籍記録が残っていたのは驚きだったが、そのお陰で申し込み用紙なども特に記載せずに支払いだけで申し込みは完了。ヘルシンキへの旅行があったため、コースのうち最初の3回は受講できない旨を伝えたが、それも問題なかった。
去年はフィンランド語検定合格を目指すべく、独学だけでは物足りないと考え、開講されていた中の最上クラス(それでも初級(上))を取った。
案の定私にはかなり簡単で、先生にアシスタント役を任されたり「この単語、英語でなんて言うんだっけ?」と聞かれたりしたのは、面白かった。この話にホストファミリーは「お給料もらわないと!」と笑っていた。
それでも毎回の授業では、なんからの新しいことを学ぶことができたため、受講してよかったと思っている。
フィンランド短期滞在をめいいっぱい実りあるものにする、ひとつの手段としておすすめだ。
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