見た目がただの雪山みたいなヤバいボロネーゼを食べてきた。
赤坂見附に「nomuno」というワインバーがある。
全ワインが定額飲み放題で食べ物の持込みは自由というおかしなビジネスモデルのお店で、会社から近いのでよく行ってるのだが、お昼も一風変わったメニューが出ていた…。
それはまるで雪山みたいなボロネーゼ。
ボロネーゼというのは牛ひき肉の濃厚ソースが特徴のパスタ。ちょっと贅沢なミートソースみたいなものである。なんでそれが雪山みたいになってるかっていうと、削りたてのチーズをこれでもかと振りかけているから。
本当に真っ白の山。ただの白い何か。
もはや見た目ではパスタかどうかもわからない。とくに食欲はそそらないし、写真映えもいまいちだ。
これが突然出てきても、何なのかさっぱりわからない。
でもフォークでごそごそと穴をあけると、少しだけパスタが顔を覗かせる。
パスタに接した部分からチーズがとろーっと溶けていって、濃厚ソースにぐにゃりと絡んでいく。
ああ、これは美味しいやつに違いない。
麺は打ち立ての生パスタ。極太の「ビゴリ」という種類。もちもち食感がすごい。たとえるなら、ラーメンなら二郎みたいなパスタというか…。
これがとにかく美味い。
もっちもちの極太生パスタに、ごろごろと入った牛肉の角切りと濃厚なボロネーゼソースが絡み合い、チーズが溶けそうで溶けない絶妙なところで一体化してくる。むちゃくちゃ濃厚でやばい。
何もかもが濃い。なのにぐいぐいと喉を通っていくこの感じ。最高。
途中で、早く食べないとチーズが固まることに気づく。チーズをパスタに絡めて食べていく、皿に残ったごろごろ牛肉と一緒に。
ほんと二郎みたいなパスタだなぁ、と思った。
ちなみにこれが「熟成チーズ」といういわゆるチーズ大盛り(950円)。たぶんこれでも十分だと思う。
そしてこの雪山みたいなやつはチーズでまるごと覆ってしまうため「かまくら」と呼ばれる(1200円)。1度は食べてみたほうがいいと思うけど、毎回これじゃなくてもいいかなって思うくらいには衝撃だった。
nomunoは赤坂見附駅から徒歩3分くらいのところにある。夜は凄まじいコスパのワインバーであることは、前に「みんなのごはん」に書いた。
でもランチ営業も負けないくらいすごかった。この雪山ビゴリはとにかく食べてほしいし、席についてから自分のスマホで注文する方式を導入してたりとか、昼もいろいろ実験してる感じがおもしろい。
ちなみに今回紹介したパスタは、BIGOLIというボロネーゼ専門店とコラボして出しているメニューだそうです。