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ぼくの個人noteをスポンサードしてもらうことになった話。

これから書くのは少し変わったPR記事だ。

前から思っていたことがある。どこかの会社やえらい人に僕のnoteをスポンサードしてもらい、なんらかの収益を得ながら書き続けていきたい、と。

たとえば、ヘッダー画像をスポンサー企業のロゴにしてみたり、ぼくが書く記事の下にロゴとリンクを置いてみたり、たまにスポンサー企業のことを紹介する記事を書いてみたり。

Webメディアでは古来からある広告メニューのひとつで、個人ブログでやっている人もいる。

ただ問題は、ぼくのnoteをスポンサードしてくれる奇特な会社が存在するのか、という点に尽きるわけだが…。

いました。そんなへんな会社が。

UTATAという、へんな会社

UTATA(ウタタ)という会社がある。

存在を知ったのは最近のことだ。経営陣の3名はいずれも昔からぼくのブログやnoteを読んでくれていて、しかもポッドキャストまで聞いているそうだ。

ここまででもだいぶ珍しい人たちだ。

ちなみにこちらがUTATAのWebサイトである。

会社のミッションは「頑張っている人を応援する。」である。

大企業のなかで頑張っている人に対して、マーケティング戦略からデザイン制作、開発、運用体制の構築までまとめて対応する、アウトソーシング事業を提供している。

大手のITベンダーに所属していたみなさんが立ち上げた会社なので、そこが得意分野。わりと安定したビジネスをやっているらしい。

社名の由来は、「クライアントがつい『うたた寝』してしまうような親密な関係になれるサービスを提供する」という意味合いがあるそうだが、やっていることは意外と堅い。

正直、それだけだったらぼくも、「いや、なんかもっとふつうの広告とか出したほうがよくないですか?」みたいな話をすると思う。

じつはUTATAはちょっとへんな会社なのだ。

いや、「ちょっとへん」どころじゃない。意味がわからないレベルだ。

具体的に3つほど挙げていきたい。

1. なぜか自社でキッチンカーをつくり、毎週のように公園に出店している。

たとえば、UTATAのみなさんは週末や平日昼間になるとキッチンカーを繰り出し、公園でサンドイッチやコーヒーを売っている。

お店の名前は『Food Truck KUKUTANA』という。

社員みんなで料理をつくったり、店番をしたりしているのだ。

たのしそう。

こういうアクティビティっていいなぁと思う。リアルの店舗をひらいて、目の前のお客さんにモノを売るのって、ふだんの仕事にも生きる気がする。

特にリモート環境でIT関連の仕事をしていると、人との触れ合いが妙にたのしかったりする。

とまあ、わかるっちゃわかるんだけど、UTATAのすごいのは、ちゃんとしたキッチンカーを中古で購入して、保健所の検査も受け、営業許可を取得し、会社の資産としてキッチンカーを保有してしまったところだ。

レンタルなどではない。

こんな大きなクルマを買ってしまって、

ふつうにメニュー開発して、いい感じの写真を撮影している。

すごい。そこまでする??

そもそも、なんでやっているのか、と聞いてみた。

KUKUTANA(ククタナ)とはスワヒリ語で「会う」という意味だそうだ。食を通じてリアルなコミュニケーションでしか生まれない偶発的な出会いをつくり出したい、という想いがあったのだという。

日によって出店場所やメニューが変わるフードトラックはまさにそんな場所。

実際、おもしろいことに、仕事のクライアントや外注先などの関係者の方々もフードトラックに遊びにきてくれるそうだ。

ふだんはオンライン会議でしか顔を合わせない人たちとリアルの場所で会い、食べて、コミュニケーションを取ることで、またふだんの仕事も円滑になるのだという。

今度、キッチンカーに遊びに行ってみたい。

2. なぜか経営陣が、世界の秘境にいる

UTATAという会社の経営陣、CEOの木島さん(きじー)とCOOの柳田さん(やなぎー)は、ちょくちょく海外にいってしまう。

ただし、それは海外に仕事があるからではなく、「海外で仕事をしたいから」なのだ。

まああれか、ワーケーションってやつかい、って思うんですが、行き先がちょっとおかしくて…。

南アフリカ・ザンビア・ジンバブエ・ボツワナ・ナミビアの5カ国周遊とか、極寒のカナダとか、いまこの瞬間はペルー・ボリビア・チリのアンデス地域を巡っている。

このあいだオンラインでミーティングをしたときは、きじーさんとやなぎーさんは電波の入る場所をもとめて数百キロの運転をした直後だったらしく、ちょっとぐったりとしていた。

インスタを見る限り、いまはウユニ湖にいることがわかる。

ウユニ湖にいることはわかるのだが、本当にわからないのは、なぜこれをやっているかだ。

そこはぼくも聞いたのだが、「いや秘境はたのしいですよ?」みたいな言葉しか返ってこなかったので、大丈夫かな…と思った。

ちなみに、このプロジェクトは「yanakiji」(ヤナキジ)という名前である。やなぎーさんときじーさんが秘境に行くからだ。て、適当…!

この2人は旅慣れているため、秘境でもふつうに仕事ができているらしい。あまりにふつうに会議とかも出るため、クライントとの打ち合わせにも支障はないし、先方にも知られないらしいのだ。

たしかにアンデスの山奥に2ヶ月いるという前知識がないと気づかないかもしれない。

このおもしろワークスタイル、毎日ポッドキャストで配信しているので聞いてみてほしい。

秘境で収録するポッドキャスト、2人の声がもう弾んでいて、めっちゃたのしそうだ。

で、このポッドキャスト、さぞかしみんなに聞いてもらっているんだろうな、インスタもいい写真たくさんあるから人気なんだろうな、と思ったら……。

次がまたやばい。

3. それらをまったく外にアピールしていない

めちゃくちゃおもしろいことをやってるじゃないですか。そういうのってどうやって広めてるんですか? プレスリリースを出したり、SNSで積極的にシェアしたりとか。

と聞いたところ、

なんにもやっていないらしい。

記事を書いたり、ポッドキャストを配信したり、けっこうまめに記録しているのに、そもそも会社のTwitterアカウントがないし、経営者も社員のみなさんもそんなに活発にSNSで発信したりしていない。

「へんなことをやるだけやって、なんで人に伝えないんだ…!」と、ぼくなんかは思ってしまう。

で、まあ聞いてみました。

「ふつうTwitterとかで宣伝したりしませんか、そもそもなんでアカウントすらないんですか?」

「なんか自分で言うのはちょっと違うっていうか…。なんとなく伝わったり、むしろ誰かに語ってほしいなって」

わかりますけど、そんな調子のいいこと起きないですよ。

そんで、なぜか唯一やってみようと思ったのが、ぼくのnoteをスポンサードすることだったらしい。

「なるみさんがブログで、松屋のごろごろチキンカレーとか、コンビニのコーヒーとか、自分の気に入ったものを紹介していたので。ああいうのをやってみてほしいなって」

というわけで、

やってることはぶっ飛んでるけど、いまいち引っ込み思案なUTATAという会社について、これから数ヶ月にわたって、たびたび記事を書いていこうと思う。

聞けば聞くほどおかしなことをやっているので、いろいろとおもしろい話題が出てくると思います。

とりあえずキッチンカー体験はしてみたいな。


キッチンカー「KUKUTANA」の今後の出店スケジュールをどうぞ。

スケジュールの詳細はこちら


今回紹介したUTATAのプロジェクトはこの2つ。よかったら覗いてみてください。

秘境プロジェクト「やなきじ冒険記」の情報を見る。