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【ネタバレあり】スラムダンクの映画、完全に予想を超える展開でめちゃくちゃよかった。

スラムダンク。はじめて漫画を読んだのは小学校6年生のころだったか。少年ジャンプで神奈川県の地区予選の様子が連載されていた。陵南戦に、海南戦。この試合の結果はどうなるのだろうかと、毎週たのしみにしていた。

そこからなんと30年。まさかスラムダンクが映画化されるなんて、深夜のグランドシネマサンシャインで42歳を間近にしながら観ることになるなんて、もう時間軸がわからないよ。

映画のメインは予想通り、インターハイの山王戦だった。

湘北は最初のポイントを奪うなど、序盤いい感じに攻めて、前半はわずかにリードして終えることができた。それでも後半は山王が一気に仕掛けてきて、あっという間に20点もの差をつけられてしまう。

この展開、もうずるずると引き離されて、このまま負けるだろうなと思った。

さすがに勝てるわけがないと、映画館中があきらめモードだった。

しかし、

なんと、

最後は湘北が山王に勝ってしまった。


信じられますか。

あの山王に勝ったんですよ?

予想外すぎて本当におどろいた。試合終盤まで完全に追い詰められていたと思ったけど、まさか湘北が息を吹き返すとは。三井の最後のスリーポイントが相手のファウルを誘ったのが大きかった。あそこで4点を詰められたことで、勝負の行方はまったくわからなくなった。

サッカー日本代表がドイツやスペインに勝ったのも相当すごいけど、湘北が山王に勝つほうが絶対にありえないと思っていたから、映画館のなかで叫びだしそうになってしまった。「こんなのありかよ!」予想外の結果に映画館のなかはスタンディングオベーションが沸き起こっていた。

そこで桜木にパスするの!? 流川があの場面でパスを。しかもパスの出し先が桜木。最後の1点を桜木が決めて、王者・山王にジャイアントキリングを起こす。なんという筋書き。

「いい試合はしたけど、やっぱり山王は強かったよねぇ」

みたいな感じで終わると思ったら、まさか勝ってしまうとは。スラムダンクはこういう先が読めないところが面白い。

上映後、映画館はざわついていた。「絶対に山王が勝つと思ったのに」。「湘北ってあんなに強かったんだ」。まわりの人も湘北の勝利がいまだに信じられないようだった。当たり前だ。山王は高校バスケ界の王者だし、一方の湘北はまったくの無名。誰もこんな結果は想定していなかったに違いない。

前の列から、順番に退場していく。若い男性客がふとつぶやいた。「宮城って沖縄出身だったんだ」。

ああ、そういえば。オリックスの宮城も沖縄出身だったなあと、まったく関係ないプロ野球選手のことを考えながら帰った。

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