見出し画像

おれの好きな菜の花の食いかた

年が明けると菜の花がやってくるからうれしい。

好きな野菜ナンバーワンは実は菜の花。しかしこいつは春先しか売っていない。だいたいGW前には終わる。だからもうこのクソ寒いなか菜の花をせっせと買い集めている。

どうやって食べるかというと、いろいろある。おひたしにしてポン酢をじゃばっとかけてもいいし、鍋の具にしてもいい。豚バラと一緒に鍋に入れて、酒をざっと入れてしばらく蒸すだけでも相当うまい。

菜の花自体がどうやったって美味いんだけど、おすすめの食べ方を1つ言わせてもらうなら、これだ。まずコンビニにいく。そんでレジでおでんを買う。

大根、たまご、しらたき、こんにゃく。このへんのレギュラー陣は低カロリー・低糖質でダイエットの偉大な味方なので正月に太ったぜっていう皆さんは昼をこれに置き換えれば一発で痩せる。

セブン-イレブンの場合、3つまでが小カップ、4つ以上が大カップだってことは知っているよね。この低糖質4兄弟をオーダーすると大カップにたっぷりのだし汁と一緒に入れてくれる。

でもそのまま食うな。

やや面倒だが家に返って、手鍋に移してひと煮立ちさせる。

そしたらさっきの菜の花1パックをぶちこむ。茎の太い部分にハサミで切れ込みを入れておくのを忘れずに。

そのまま1〜2分待つと、菜の花の緑色がめっちゃ輝いてくる。こいつ発光してんのか?ってくらいに緑に輝いてくる。そしたらさっきのコンビニのカップに戻すもよし、適当な器に盛るもよし。

緑が加わるとなぜかおでんがさらに美味そうに見えるから不思議だ。上品なお店が「関東風おでん、やってます」みたいになる。わからん。

しゃきしゃきとくったりの間くらいの歯ごたえが最高。おや? 苦いかな、と思ったら、ちょっと甘い。菜の花はそこが好き。

しかもおでんのだし汁に、菜の花の苦味が染み出していて、だしパワーがむちゃくちゃに上がっているのも無視できない。滋味深い苦味が加わって完全に大人の味になっている。コンビニおでんはちょっと味が濃いんだけど、それを中和してくれる感じだ。

あとやっぱり、野菜食ってるなぁ〜っていう感じがするのがいい。1日家でリモートワークやっててお昼ごはんが茶色いものばっかりだと気分も下がるし、緑色は大事。

このたまごの黄身と菜の花のコントラストよ。

ちなみに、おでんはこういうパックに入ったやつを買ったほうが格段に安い。どうせ鍋に開けるからこれでいい。

でも、レジで「こんにゃくと、大根と〜」みたいに選んで注文するのが好きだから買わない。セブンの店頭でもらえる柚子胡椒と辛子が好きだからってのもある。

柚子胡椒は菜の花にもめちゃくちゃ合うんだ。

というわけで、おでんを買うなら絶対に菜の花もほしいし、菜の花を買ったらおでんが食べたくなる。

ここから3ヶ月くらいしか味わえない最高の組み合わせの話をした。


そういえば最近、本を出した。おでんを食うと痩せるっていう、タイトルだけで終わる話ではあるが、いまの季節にぴったりの内容だと思う。正月に太った人はおでんで取り戻すといい。ちなみにさっきの菜の花入りのおでん、合計で133kcal、糖質4.3gだ。


秘境プロジェクト「やなきじ冒険記」の情報を見る。