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サイゼリヤのラム串焼きがあの“味坊”みたいな本格的うまさ

サイゼリヤが12月18日から提供している新メニュー「アロスティチーニ」がとても美味しかったので、それについて書いていきたい。

アロスティチーニとはイタリア中部にあるアブルッツォ州の料理で、ざっくりいうと「ラム肉の串焼き」である。サイゼリヤで子羊が出てくるのは初めてではないだろうか。

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2本で399円。サイゼリヤっぽい刻んだ値段が微笑ましい。Wサイズにすると少しお得になるのかと思ったら、「4本で798円」と本数も値段も単純に倍になるところが俺たちのサイゼリヤである。

外側はパリっと、中は脂がじゅわあ

さて、このアロスティチーニだが、結論から言うと、むちゃくちゃ美味い。「ラム肉を串焼きで香ばしく焼き上げました」とか書いてあると思ったら、本当にラム肉を串焼きで香ばしく焼き上げているから驚いた。

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外側はパリッと香ばしく、そして絶妙の焼き加減によりラム肉はジューシーで柔らかい。ひと噛みするごとに、脂の旨みがじゅわあ…と湧いてくる。ここは本当にサイゼリヤなのか。

いわゆる羊の臭みはほとんどなく、ラムらしいプレーンな味わい。スパイスをたっぷり付けていただくのが好みだ。

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この特製スパイスが羊肉の旨味をさらに呼び起こす。ここでようやく本来の野性味が顔を覗かせてくる。

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これは、まるで味坊

サイゼリヤのアロスティチーニを食べて思い出すのは、神田の中華・味坊だ。たっぷりのクミンがまぶされた、ややクセのあるラム串にかぶりつきながら飲む自然派ワインは最高である。

こちらが味坊のラム肉串焼き。

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ラム肉の串といえば味坊だし、味坊といえばラム肉の串だったが、まさかサイゼリヤでそれに近いものを味わうことになるとは。

さて、そのアロスティチーニに合わせるなら、ワインはいつものメニューではなく、別リストにある「カントルッポ」あたりを選びたい。香り豊かで、重厚感のある赤ワインだ。2人でこれ1本なら全然いけると思う。

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グラス100円の赤でもいいが、どうしても力負けしてしまう印象だ。できればボトルの中からおすすめしたい。もちろんビールでもいい。

ちなみにアロスティチーニは食べていくほど、スパイスがかけづらいわけだが、ちゃんとコツがある。

こうやってスプーンを使えば問題ない。ちょっとかけすぎたかな?って思うくらいドバっといっちゃうのが美味しいと思う。串から外すことなく、スプーンを使おう。

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ディアボラ風ソースで変化をつける

気分を変えるなら、サイゼリヤ自慢の野菜ソース「ディアボラ風ソース」をかけるのもおすすめしたい。

どんな肉料理もあっさりとさせるこのソースをまぶすことで、ラム肉がむちゃくちゃさっぱりと食べられる。

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なんだか、やきとん屋で「ネギレバ串」みたいな名前で出てきそうな串になっているが、これが本当に美味い。

あの旨みの強い脂が、ディアボラによって中和し、さらに混ざり合い、また別のおいしさになって戻ってくる。全部串から外してディアボラソースと混ぜ混ぜしてサラダみたいに食べるのもありだと思う。そのうちやってみたい。

サイゼリヤの新商品はすごかった

まさかこんなファミレスで…、なんて言うのはサイゼリヤには失礼だ。本格的イタリア料理を提供するリストランテである。アロスティチーニがこんなに美味いのも納得である。

ただし、味坊のすごさもあらためて見えてきた。

サイゼリヤのラム肉串焼きは2本で399円。4本で798円。1本200円である。対して味坊は5本で1000円、10本で1800円。なんとコスパという点であのサイゼリヤを上回っている。そして味坊はワインのセレクトも面白い。

これからは美味しいラム肉を気軽に食べるならサイゼリヤ、自然派ワインでとことん楽しむなら味坊。そんな使い分けができることがなによりも嬉しい。

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