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再起動する。映画、本、果物

たくさん考えて、いろいろ考えうることはやってみて。それでも解決の糸口が見えない、疲れたときに。

私が再起動するのを手助けしてくれるものたちを紹介します。


✅チームで乗り越える達成感を思い出したいときに

井上雄彦「THE FIRST SLAM DUNK」

バスケ漫画・SLAM DUNKの、インターハイの1試合を映画化。無名校ながら神奈川県代表として勝ち上がった湘北高校は、前年度優勝の超名門・山王工業高校と予選で対戦する。

試合と回想が半々くらいで進む物語が、惹かれる理由だと思う。家族のこと、チームメイトのこと、うまくやれない自分のこと。色々なことに悩んで、つまづいて、それでも「バスケがしたい」「勝ちたい」一心で走り出す選手たちに、本当に、勇気をもらえる。

宮城リョータだけじゃなく、桜木花道だけじゃなく。全員の心理描写があるからこそ、繰り返し観たくなる映画だ。

★こんなときに
・熱い気持ちを思い出したい。熱狂したいとき
・ひと頑張りが必要だけどスイッチが入らないとき

✅ワクワクするこころを思い出したいときに

安達茉莉子「臆病者の自転車生活」(亜紀書房)

運動が大の苦手な作者が自転車のある生活にどんどんのめり込む話。エッセイ。初心者の状態から、往復50km超えの横浜−鎌倉ライドや、北海道での旅先ライドに挑戦するように。

幼い頃に隣町まで自転車まで行ってみたとか

「車に乗って行く場所」に公共交通機関を駆使して行ってみたとか

憧れだったあの国を一人旅してみたとか

そういう自分の「冒険」の原体験を思い出させてくれる本。自転車で風を切る心地よさを、久しぶりに味わいたくなる。海が大好きな作者が、旅の道中に海を見たときの感動が、パチパチきらきらと伝わってくる。

優しくて愛らしいクマの絵にも注目。

★こんなときに
・旅から縁遠くなり、さみしく感じるとき
・夏や海の雰囲気を味わいたいとき
・久しぶりに本を読みたいとき

✅じんわり染み入るような栄養を求めているときに

桃を食べる

唐突な桃。だがしかし、6月末〜8月くらいの旬の期間、桃がくれるパワーは絶大だと思う。

ジュワッとあふれる果汁。甘みたっぷりなのにくどくない爽やかさ。まるっとした愛らしい見た目。

ちょっと高いけど手は伸ばせる価格帯とか、皮を剥くのがやや難しいとか、そういう「日常だけどちょっと特別」みたいな感じが、癒し効果の要因な気がする。罪悪感はないが、特別感はある素晴らしさ。意識が桃だけに向いて邪念が消える。

果物のおいしさに神経を研ぎ澄ませている時間は、非常に贅沢だ。

★こんなときに
・無心になりたいとき
・旬を感じたいとき
・「きょう何もいいことがなかった」というとき


再起動スイッチ、夏版。さあこれからが夏本番だ。


20240726 Written by NARUKURU


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