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リアルとネットでの言動の使い分け

 先日友人と話していて、自分の中にこだわりがあることに気づいたので、記事にしてみようと思います。
 そのこだわりというのは「noteにおいては政治的、社会的な話題をテーマにするのは避け、あえて私の個人的な話題のみをテーマにする」というものです。

 私のnoteは、基本的に私が生きている中で感じた様々なことを雑多にテーマにしています。仕事をする中で感じたこと、友人と話していて感じたこと、環境改善活動をする中で感じたこと、過去の私の行いを振り返って感じることなどです。
 記事を書く中でどうしても言及しないといけないときは、政治的、社会的問題について言及することもありますが、それらを真正面に取り上げることはしないようにしています。
(ただ、「環境問題」という社会問題については、うっかり自分の立場や意見をnoteで述べてしまったこともあります)
 自分でそのようにしていることに自覚的ではなかったのですが、先日の友人との会話でそのことに気づき、改めてなぜそのように社会的な話題を避けているのか内省してみたところ、私はnote(ネット)での発信とリアルでの活動とで発信する内容を分けていることに気づきました。

 

 私にも政治的・社会的な主張はあります。どういう政治家を応援するか、どういう政治的主張を応援するか。あるいは、○○という社会問題についてどのような立場を取るか、意見を持っているか。
 リアルで付き合いのある友人、または活動を共にする仲間たちには私の政治的・社会的主張は伝えています。私はまあまあ尖った思想の持ち主なので引かれることも多いですが、基本的に活動を共にしている集団内からは賛同をもらえています(というか、賛同してもらえるから一緒に活動できる、というのもあるのですが)。
 なぜリアルで話すことをネットで話さないのか。一番の理由は「文字だけだと絶対誤解される」と思っているからです。

 最近は私のリアルで活動する集団が複数に増えてきて、実際に面と向かって話す時間が取れないことも多く、LINEなどで情報交換する機会が増えてきました。その中で、文字だけでやり取りすることもあるのですが、行き違いが多く起きています。時には文字でのやり取りでは埒が明かないので電話をかけて話すこともあります。
 そうした経験を経て思うのは「私は文字でのコミュニケーションはめっちゃへたくそや」ということです。
 
 政治的・社会的主張というのは、他に訴えかけるものです。それは私にとってコミュニケーションに必要な能力と同質のものであり、そうであるなら、私は文字でそれらの主張を述べるのが「へたくそ」ということと同義です。
 SNS上などで政治的・社会的主張を述べる方々がいらっしゃいますが、そうした方の中には異なる政治的・社会的主張をされている方と文字上で議論されている方もいます。私からすると、こうした話題は対面で会って議論をしても生産的な議論にするのは難しいのに、文字だけで議論するのは至難だと思います。少なくとも私には無理です。
 文字での行き違いがあっても、リアルでつながっている人なら電話をしたり、実際に対面した時に誤解を解けばいいですが、ネットだけのつながりだと終始文字だけでコミュニケーションを取らなければなりません。
 自分にも経験があるのですが、文字だけでやり取りしていると、その意図は無いのに相手を不快にさせたり、怒らせたりすることがあります。こじれた関係を文字だけでほどくのは非常な難事だと思います。

 もう一つ、政治的・社会的主張をリアルでしかしない理由は、そうした他に影響を及ぼすような話題は実際に行動しないと意味がない、と私が思っているから、という理由もあります。

 例えば、社会的主張で私が関心を持っているテーマの一つに環境問題があります。これはnoteでもしばしば言及してしまっていますが、リアルでももちろん公言しています。リアルで公言しているのは、人に対して働きかける必要があるからです。
 つまり活動の予定があるから別の誘いを断ることや、講座があるため人を誘うことなど、具体的に相手に望む行動があるからです。
 社会問題についての主張を私がする時は、私はその社会問題について具体的に行動しているため、相手に望む行動があります。相手に具体的な行動を求めるとき、私の主張の立場や意見を説明する必要が出てくるので、リアルで私は社会問題について言及する機会があります。

 逆に私がnoteで書いてあるような内容というのは、他に訴えかける内容ではありません。私がnoteで書いているのは、私自身の思考の整理や自己受容のためです。私のnoteのターゲットは私であり、メイン読者も私です。幸いにして私には読んでくださるフォロワーさんがいらっしゃってそれはもちろんありがたいのですが、仮に読者0でも私はnoteを書き続けると思います。興味があるのは私しかいない、というような状況でもいいや、と思って。

 反対に、リアルの友人や活動を共にする仲間にnoteで書いてあるようなことはあまり話していないです。というのも、noteで書いている内容はあくまで自分に向けて書いているものなので、リアルで会っている人たちにわざわざ話したい内容ではないからです。話の流れで聞かれたりしたら答えることはありますが、自分から話題を振ることはありません。
 読んでくれているリアルの友人もいますが、私自身としては読まれても読まれなくても特に気にしないでいます。読んで感想や意見をいただくと、新しい視点をもらえるのでそれは有難いと感じています。


 自分のネットとリアルでの言動の違いということについて、深く考えたことがありませんでしたが、今回改めて内省し、言語化してみると面白い発見がありました。
 私はリアルにおいては対他的な言動を行い、ネットにおいては対自己的な言動を行っているようです。それも意識して使い分けると言うより、自分が求めている行動の方向性の結果として分かれているという点が面白かったです。


 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!