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金縛りを楽しむコツ

 今回の記事、オカルトとかスピリチュアルな話ではないです。いや、人によってはそう受け取られるかもしれないですが…。

 みなさんは金縛りにあったことはありますか?私は子どもの頃とかよく金縛りにあってました。
 私の場合の金縛りは身体が全く動かせず、誰かの声が聴こえてくることが多かったです。
 子どもの頃からそういう体験をするたびに怖いなぁと思っていたのですが、その金縛りに対するイメージが大きく変わり、むしろ「金縛り起きないかなぁ」と楽しみになったタイミングがありました。
 それは、タイのスカトー寺で修行させてもらった時です。

 私がスカトー寺で修行していた時も金縛りが起きたことがありました。そのときは薄ぼんやりと意識があるのに体は全く動かない状態でした。そして赤ちゃんの泣き声と獣の唸り声が混ざったような、この世のものとは思えない叫び声が耳のすぐ近くで聴こえていました。
 私は「怖い、怖い、怖いー!!!」と思って何とか起きようと頑張って体中に力を入れ、ようやくがばっと起き上がると、その叫び声は消えていました。めっちゃ怖かったです。
 という話をプラユキ師にしたところ、「金縛りは怖がらなくていいよ」と言って以下の話をしてくださいました。

 プラユキ師曰く、金縛りは眠りに入る直前の段階で身体(五感)が休んでいる時に意識が覚醒してしまった状態とのこと。その時は表面的な五感より体の奥底の感覚が優勢になるそうです。
 私が聴いたこの世のものとは思えない叫び声とは、身体の奥底にある唸りのようなものだったのかもしれないね、とはプラユキ師の談。

 金縛りが起きたときに大事なのは、その状態を受け入れて明け渡すことだそうです。
 私たちは金縛りが起こるとつい「あ!金縛りだ!怖い!」と身構えてしまい、その「怖い」というフィルターを通して金縛りを体験してしまうので、フィルターの通り怖い目に会ってしまう。でも、金縛りにあった時に怖がったり対抗したりしないで、受け入れて明け渡すような意識でいると、とても美しい感覚を体験できる、とのことでした。

 ほうほうそうか、と納得して、次に金縛りにあった時には試してみようと思っていたところ、その何日か後に再び金縛りが起こりました。
 「よし、明け渡す、明け渡す、明け渡す…」と今度は対抗したりせずに金縛り状態に身を委ねてみました。
 すると、頭がすとーんと落ちるような感覚があり、そのまま頭が落ちていったまま身体がぐるぐる回る感覚が起きました。まるで宇宙空間を上下左右前後に頭を先頭にして動きまわっているようでした。でもあくまで頭は落ちていっている感覚です。前回のように名状しがたい叫び声は聴こえません。
 「なにこれ面白ーい!」と思ってその体験に身を委ねていると、ふわっと落下感が収まって金縛りが解けました。もうちょっと味わってみたかったな、とちょっと物足りない気持ちにすらなりました。そして、「また金縛りが起きないかなー」と期待する気持ちになりました。

 しかし、不思議なもので「金縛りにあいたい!」と思うと金縛りは起きません。子どものころは「金縛りにあいたくない!」とあんなに思っていたのにしばしば起きていたのに。これも物欲センサーの亜種なのか…?
 それ以降、金縛りは起きていません。残念。


 もしこの記事を読んだ方で、金縛りが起こりやすい人は、是非試してみてください!
 コツは「金縛りを受け入れる、明け渡す、身を委ねる」です!
 楽しい金縛りライフを!(笑)


 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!