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今更2019年の総括をする(1)。「俺、どんな小説を書いたっけな?(長編)」

2019年(厄年)の年末はひどかった。11月末から年末にかけて2度の風邪と、1度のインフルエンザ。一年掛けて、円形脱毛症や、斑化脂肪肝、高中性脂肪値やγ-GTPといった、健康問題に悩まされた。そんなこんなで、いろいろ総括出来ていなかったと思う。年明けてからようやく、ちょっと落ち着いてきた三連休に、振り返るかというのは、それなりに理にかなったことであろう。

2019年の小説執筆をどの作品をスタートにするかは、ちょと難しい。カクヨムコン4を走りながら始まった2019年だった。去年もインフルエンザと副鼻腔炎に苦しみながら、年末年始で「浮遊する僕らと要塞のファンタジア」を書き上げていた。

浮遊する僕らと要塞のファンタジア」は僕が初めて書いたハイファンタジー作品。ドラフトを1ヶ月半で書いた長編は、25万字規模になった。結局、カクヨムコン中間選考を通過したものの、最終選考で落選した。いろいろ思い出深い作品なので、読んでもらえたら嬉しい。いろんな要素が贅沢に盛り込まれているので。

そういえば、カクヨムコン5のプレ企画的な「カクヨムコン歴代応募作品講評会 第2回」で、講評してもらえた。評価的には

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:3
・キャラクター:3
・ストーリー:3
・世界観:2
・文章力:3

ということで、ちょっとしょっぱかったけど、まぁ、取り上げていただいただけ感謝である。(世界観は自信あったんだけどなー!)

さて、2019年に書いた長編という意味では、「浮遊する~」はドラフトをほぼ2018年に書いた作品なので、微妙に2018年作品かなって思う。

2019年の序盤戦は2018年で鍛えた文章で、「改稿」に多くの時間を費やしたように思う。その一つが処女作「瀬をはやみ」の改稿だった。

2018年のお正月に突然に小説執筆を開始すると猛然と一ヶ月で書き上げた処女作。読み返すとやっぱり拙くて、これを改稿してみた。結果的に、エブリスタ小説大賞 TOブックス大賞【優秀作品】に滑り込むことが出来た。でも、やっぱり、選評はちょっと辛かった。(基本的にC評価)

さて、純粋に2019年に書いた作品として、はっきりと言えるのは「嗚呼、青春のホリゾントライト!」だろう。高校演劇の青春ものだ。でも、主人公は「青春はおしまい」してしまったうらぶれた大学生の男の子。

この作品は最初4月から5月に書いて「角川キャラクター小説大賞」に出した。箸にも棒にもかからない。このバージョンは親しいWEB作家さん1名を除いて読んでもらっていない。自分でも駄目だった。僕が、この長編で挑戦したことはいくつかあった。
・プロットに基づき10万~15万字のゾーンで狙った長さで書く。
・キャラ配置やタイトルなどでイロモノを使わずに十分面白いものを書く。
あたりだろうか。結局、初期バージョンでは、10万字程度にするために、プロトとが及び腰になり、結局、三幕構成(もしくはBS2)を作り切ることが出来ないまま書いてしまった。案の定、落選作を読んでもらった某S氏には
「これ、ミッドポイントで終わっていますよね」とコメントいただいた。
おっしゃる通りである。

さすがにこれは駄目だと思い、既存の部分をプロットのミッドポイントまでと再定義して、プロットを再度書き起こし、後半をつけて、三幕構成を完成させた。そして、15万字以内に収めた。ちなみに、この変更で、視点を男性一人称から男性三人称視点に変更している。

こうして、8月に書き上げたのが、「嗚呼、青春のホリゾントライト!」のカクヨムバージョンである。その後、ツイキャスでS氏とT氏のコメントなどをもらって、微修正したものをエブリスタに投稿している。これを「ナツイチ小説大賞」に出して、結果的に、優秀作品に選ばれた。選評は待ちである。(本当は最終候補にまで行きたかったけれど、届かず!)

さて、2019年はいろいろと仕事でも大変だった。実際のことを言うと2018年に小説に時間を費やしすぎたために、溜まったしまった本名垢の方の執筆などをしないといけなくて、何にせよそっちを倒さないといけない。また、冒頭に書いた健康問題もあって、踏ん張りが利かなかった。あと、相変わらず妄想コンやったりとか、アンソロ参加したりとかいろいろしてたしね。

いろんなコンテストに「でるでる」詐欺をしてしまった。本当は、ガガガ文庫の公募には少なくとも出すつもりだったんだけどね。

やがて、迫るカクヨムコン5。でも、この状況で僕は、どうにもカクヨムコンの後ろに控えるレーベルとの相性に自信を持てなかった。その上に、上記の健康問題もあったものだから、ジリジリと時間は減り12月半ば。

でも、純粋に2019年に書いた長編はこのままだと「ホリゾントライト」一本になる。それは、ちょっと嫌だった。

そういうわけで、エブリスタのスターツ出版文庫大賞に出すことにしたのだ。(エブリスタ小説大賞は優秀作品まで行けば、選評もらえるしね)

それで書いたのが、「空の向こうの数学」。数学好きの男の子と、普通の女の子の恋の物語。執筆スケジュールは訳わからなくて、インフルエンザ明け、12月26日(確かまだ出勤停止期間だった)にプロットを書き上げて、そっから一日1万字以上ペースで、執筆。10万字のドラフトを1月2日までに書き上げて、3日、4日で推敲とかいうスケジュール。締切が1月5日だったので。

空の向こうの数学/成井露丸夢なんてなかった少女が、英語で数学書を読む少年と出会い、少しだけ成長する、高校生の青春恋愛もの。estar.jp

締め切りがあったので、一気にエブリスタにアップして、その後、カクヨムで連載しました。10人くらいの人に読んでもらえたかな?って感じです。

まぁ、そんな感じで、2019年は「浮遊する~」から始まったものの、ピュアな意味では「嗚呼、青春のホリゾントライト!」を書いて、まぁ、カウントとしては「空の向こうの数学」まで含めて二作品を書いた年だったかなぁ、と思います。

長編としてはね。

2020年はどんな作品を書く年になるんでしょうね。やっぱり、最低、2本は書けたらいいなぁと思います。

※ヘッダ画像は「浮遊する僕らと要塞のファンタジア」にもらった、るうさんのファンアートです。多謝。

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