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偏りから脱却して成長する方法


自分の経験談から。人間は、若い時に、次の二つの経験すると偏った人間になってしまう恐れがあると思ってます。

・自分の好きなものを軽蔑、侮蔑される

・コンプレックスを慰めるために、何かを批判し、その時の快感を覚えてしまう

私の場合、小学校の時、学校の先生に戦艦のプラモデルを侮蔑されたのですが、その後の人生の20年間、その時の憤りを覚えていて、左翼の先生が理屈抜きで大嫌いになった。その結果、左翼を否定するような勉強をしていった訳です。それが正義である、と。

人間は、主義主張、思想の中身を冷静に比べて立つ位置を決めるよりも、侮蔑した相手の主義主張の反感がベースになり、また自分のコンプレックスを慰められるような相手を批判できる立場の側に立つ。

これこそが人間が自分の立ち位置を決める行動原理の一つだと思うのです。そっちに偏りまくるのが普通なのです。

本当に賢い人は、そういう原理を知っていて、憎しみの感情を解消しようと試みると思うのです。人間は自分の反対のイデオロギーを持つ人から、褒められたり承認されると、混乱を起こしてしまう。あれ?となる。こういうところから偏りは緩和すると思います。現代のメディアは、分断を生んでいると思うのですが、本当に流すべき情報は、相手を認める姿なのです。相手を認める姿を目にできる機会が増えれば、仲良くなると思います。

そんな訳で、イデオロギーの違う人と話す場合、自分が相手の親の仇であるような感覚で、相手の憎しみを受け止めてあげることです。そうすれば、互いに攻撃する気持ちが萎えてきます。

ここからが本題。人間というものは、特に若い時はガラスのハートで、ナイーブでセンチメンタルですから、その時におった傷は一生引きずってしまうものです。一生かけて癒し続ける人もいるくらいです。

しかし重要なのは、反対意見をガッツリと飲むことです。

毒を食らうです。精神的崩壊を起こすような状況になり得るかもしれません。しかし、それでも食らってみる。

さらっと見てみて、はいダメ!とすぐに拒絶するのは逆効果。

本気で取り組んで自分と違う意見を受け入れる。そして血肉化する。侮蔑した相手、コンプレックスを思い出させるような相手と同じ側の考え方を取り込んでいく。これこそが人間を強く賢くする成長させる方法だと思います。

人間として幅、奥深さ、安定感が出てくると思うのです。下座業に近い効果があると思います。

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