回想録シリーズ第5弾『アンフィニッシュブルー』の楽曲説明

こんにちは、大地の恵みPです。回想録シリーズ第5弾『アンフィニッシュブルー』の楽曲説明をします。最後まで読んでくれると嬉しいです。

最初に私事ですが、この度19歳になりました。回想録シリーズを始めて1年、いろんな方から聴いてもらえていること、とても嬉しいです。ありがとうございます。今回の曲は私の誕生日に公開しました。テーマは『これから始まる青色の歌』です。

この曲を作り始めたのは今年の7月頃、夜の8時頃に曲の中心となるピアノフレーズを思いつきました。そこから楽器を重ねていき、約半月後に作曲が終了しました。そこからすぐに作詞に入ったのですが、ここでいくつかあった中の最初の壁にぶつかります。それはテーマです。
今までも回想録シリーズ楽曲は、自分の周りで起きた大きな出来事、その多くは決して良いものとはいえない後ろ向きな事、だけどそこから学びを得て立ち直っていくものがほとんどでした。しかし今回ラフが完成して頭の中にあったのはそのような出来事ではなく、「前向きなメッセージ」でした。
これは今まで続けてきたものから大きく外れて世界観が崩れる可能性がありました。本当にこれで良いのかと悩むこと数日、決めるきっかけとなった出来事がありました。それは私が尊敬している方のとあるインタビュー動画での一言、「何かが壊れても、簡単に諦めろとは言ってない。それならむしろ前より良くしようよ。」この一言に深く共感した私は、このシリーズでは初の「前向きな曲」を書くことを決めました。

決まったものの、最初は絶対に生半可なものは書けないなということしか分かりませんでした。具体的に何を言えば人は笑顔になれるのかが当時の私はピンとこなかったのです。ただ目標は決めてて「苦しい状況でも上を向けるような応援歌」、言葉選びはいつも以上に慎重に行いました。
一度全て書けたのですが、満足いかずボツになったこともありました。そこから再び壁にあたりどんな言葉を書くべきなのかが全く分からなくなりました。
考えても考えても上辺だけのメッセージしか出ず、この曲自体がボツになる可能性もチラつき始めた頃、ひとつの考えにようやく辿り着きます。それは「何度もあった自分がとてつもなく苦しかった時、俺はどんな言葉が欲しかったのか?」今までのシリーズ曲でテーマになった出来事に直面していた時の私が欲していた言葉を書こう、すると少しずつですが納得のいくものが思いつきました。1番、2番と進めていき、残りはラストの2番Bメロののみとなりました。ここでまた思い付かなくなった私は、気分転換に散歩に出かけることにしました。
ここまで出来た曲のデータを一旦書き出して聴きながら歩いていました。まだ暑い夏の夜、人通りが少ない薄暗い道でふと空を見上げました。そこには星の見えない薄黒い背景に雲らしきモヤがあたり一面に広がっていました。それを見た私は「なんだか悩んでる時の心情みたいだな」と思い、それを振り払うにはどうすれば良いのか考えていました。そしたらそこで「星の光に溶かして貰ったり…?」となんだかファンタジックな結論に辿りついたのですがすごくしっくりきたので、そのまま採用しました。その勢いで考えて出来た歌詞を正式に使うことにしました。

重ねた色じゃ夜明けは来ないから
星に溶かそうか
悲しみも寂しさも放ってはくれないな
今は涙流して、空を見上げていよう

今までないほどしっくりきたフレーズになって嬉しかったです。後半の「涙流して〜」の歌詞は部活をやっていた時に思っていたことを意見するような形でそのまま書きました。当時は涙を流すことは弱いことだと言う者が多くいて、私自身もそれで苦しんだことがありました。あれから成長した今、伝えたかったことは「泣くことは何も弱くはない。たとえ涙しても希望を捨てないことが大切」ということ。

そうして10月、ついに曲が完成しました。かつてないほどの達成感でした。
この曲は、今まで生きてきた過程を全て肯定し、お前ならきっと大丈夫だと言ってあげられるような、この先いつかまた私が迷った時に背中を押してあげられるような、そしてこの曲を聴いてくれた方が元気になってくれたら、そんなたくさんの願いを込めて制作しました。とても大事で大好きな曲です。
これからもきっとたくさんの悲しみや辛いことがあると思っています。生きている以上それは宿命であり、仕方のないことです。ですがそれをどうか受け入れて前に進み続けたい、私の理想が現実になるのを見てみたい、今はその気持ちでいっぱいです。それが叶うまでは笑顔で進んで行こうと思っています。
そして曲を聴いてくれた方々に感謝とこの先のたくさんの幸せが訪れることを願っています。

以上です。ありがとうございました。

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