回想録シリーズ第3弾『Farewell』の楽曲説明

こんにちは。大地の恵みPです。回想録シリーズ第3弾『Farewell』を投稿しましたので、この曲の原話を元にストーリーを説明します。

その前に、回想録シリーズとはなんぞやというところから説明します。
これは私が実際に経験した事をもとに構築したオリジナルストーリーとなっております。

それでは本題に移ります。
『Farewell』を投稿したちょうど3年前の同じ日、当時高校入学を控えこれから楽しい人生が待っていたはずなのに、病が大切な友人の命をもぎ取ってしまいました。亡くなる前日はあんなに笑顔だったのに、次の日に連絡を受けて駆けつけた時にはもう目を開くことなく眠っていました。それを見て俺はあまりにも急なことで心の整理がつかず、泣くこともできなくてただずっとベンチに座り込んでいました。気分とは裏腹にすごくいい天気だったのを覚えています。

亡くなった彼女は、常に笑顔を絶やさないとても優しい人でした。そして俺と何かと境遇や考えが似ていて一致する部分も多く、とても仲良くさせてもらっていました。一緒に話したり、ご飯を食べたり、ゲームセンターで遊んだりしました。本当に楽しかった。

話を戻します。彼女が死んでしばらく経ったある日、もう雪も溶けて川沿いを散歩をしていた時のこと。突然雨が降ってきました。そんな中なんと俺は傘を家に忘れてしまい、ずぶ濡れになりながら河川敷の橋の下まで走りました。雨が上がるまで何をしようかとぼんやり考えてたら、不意に俺は彼女の言葉が欲しくなって、スマホを取り出しLINEのやり取りを振り返ってました。並べられたたくさんの文字をスライドしつつ時々止めたりしてじっくり読んで少し経った頃、なぜか急に悲しくなって驚きました。これまで全くそんな感情はなかったのに。俺は泣きたくなくて涙を引っ込ませるためにまだ雨が降る中、橋の下から出ました。別れの挨拶を改めてしようと思って誰もいない広い河川敷で手を合わせたその時、今まで堪えていましたがついに涙が溢れてしまいました。思い出もそうですが、もう二度と彼女に会うことはできないと改めて実感した時、もう抑えられなくてとにかくたくさん泣きました。彼女の声、仕草、触れた時のあの感触、そして笑顔、全てがもうこの世から無くなってしまった。あの日から何ヶ月も経って今更ながらとてつもない喪失感に襲われてどうしようもなくなったまま帰路につきました。そしてその夜、布団の中でまた泣きました。

しばらく不安定になっていましたが、1週間とちょっと経った頃ようやく少し落ち着き、改めてもう1回彼女とのLINEのやりとりを振り返りました。文面を見ながら「きっとこんな顔して送信したんだろうなぁ」とかおかしな想像をしながらスライドしていって1番最初のやりとりまで来ました。そこには「よろしくね」のご挨拶からしょうもない話、そして最後に「OKAY!(ウサギのLINEスタンプ)」が送られていました。なんの変哲もないよくある会話ですが、俺はなんとな〜くスタンプのウサギの顔が彼女の笑顔にそっくりだなって思って久々に少し笑ってしまいました。死んでもなお笑顔にしてくれるなんてあなたは本当にすごい。ならば生きている俺はせめてもっと笑顔でいよう、彼女を心配させないように。あの日そう心に決めてから今日まで生きています。

とまあこんな感じです。拙い文章ですみません。作った曲天国まで届いてたらいいなぁ。ちなみに曲中では創作した部分として登場人物を「恋人」の設定にしています。実際は付き合っていませんでしたが、その方が何かとストーリー展開がしやすかったからです。

あなたの近くにもきっといるであろう大切な人との幸せな日々が続く事を祈ってます。
以上です。ありがとうございました。

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